失脚のスーダン大統領は国際刑事裁に引き渡せ 人権団体要求

失脚のスーダン大統領は国際刑事裁に引き渡せ 人権団体要求
アフリカ スーダンのバシール大統領が軍によるクーデターで失脚したことを受け、国際的な人権団体は、バシール大統領には国際刑事裁判所から大量虐殺などの容疑で逮捕状が出されているとして、スーダン側に対して速やかに身柄を裁判所に引き渡すよう求めました。
スーダンでは11日、30年にわたって権力を握ってきたバシール大統領が軍によるクーデターで失脚し、軍に身柄を拘束されているとみられています。

バシール大統領をめぐっては、2000年代に30万人以上が犠牲になった西部ダルフール地方の紛争で住民の殺害や暴行を命じたなどとして、オランダにある国際刑事裁判所から大量虐殺や戦争犯罪の容疑で逮捕状が出されています。

このためニューヨークに本部を置く国際的な人権団体、「ヒューマンライツ・ウォッチ」は、11日声明を発表し、新たにスーダンを統治する軍主導の評議会に対して、速やかに大統領の身柄を国際刑事裁判所に引き渡すよう求めました。

人権団体の関係者はAP通信に対し、「これまで国を率いる立場にあった大統領は、逮捕や出廷を免れてきたが、失脚したことで出廷の可能性が高まったのではないか」と話しています。

一方で、「クーデターを起こした軍もダルフールでの虐殺や暴力に加担しており状況は複雑だ」とも述べ、今後、軍主導の評議会が大統領の引き渡しに応じるのか予断を許さないという見方を示しました。