米「非核化へ進展ない中は制裁維持」北朝鮮対応で米韓に温度差

米「非核化へ進展ない中は制裁維持」北朝鮮対応で米韓に温度差
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アメリカと韓国の首脳会談で北朝鮮への対応が話し合われ、韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領が北朝鮮との経済協力に前向きな姿勢を示したのに対し、アメリカのトランプ大統領は「いまは適当な時期ではない」として非核化に向けた進展が見られない中では現状の制裁を維持するという考えを強調しました。
トランプ大統領とムン大統領は11日、ホワイトハウスで会談し、ことし2月に行われた2回目の米朝首脳会談のあと停滞している、北朝鮮の非核化に向けた協議について意見を交わしました。

会談に先立ち、ムン大統領は、北朝鮮の非核化を進めるためには制裁の一部緩和が必要だという認識を示し、クムガン(金剛)山の観光事業やケソン(開城)工業団地の操業再開に向けて、アメリカと協議する意向を示していました。

しかし、トランプ大統領は会談の冒頭、記者団に対し「適当な時期であれば私は強く支持するが、いまは適当な時期ではない」と述べ、非核化に向けた進展が見られない中では現状の制裁を維持するという考えを強調しました。

さらに首脳会談のあと、共同の記者会見は行われず、アメリカだけが北朝鮮への経済協力には適切な条件が満たされることが必要だとする声明を発表しました。

首脳会談を受けて韓国のメディアは、北朝鮮への対応をめぐり米韓の考えの違いが改めて浮き彫りになったとも伝えています。

河野外相「米の方針を100%支持」

河野外務大臣は、記者会見で「北朝鮮の核・ミサイルの完全な廃棄がなければならないというアメリカの方針を100%支持しているし、経済制裁の解除にはその実現が大事だというトランプ大統領の方針に同意しており、しっかりとやっていきたい。韓国が言う南北協力というのは国連安保理の制裁決議の枠組みの中で行われるものだと承知している」と述べました。