英メイ首相「早期のEU離脱が重要」議会で訴え

イギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱の期限は10月まで延期されましたが、メイ首相はできるだけ早く離脱することが重要だとして、議会に対してみずからの離脱方針を承認するよう改めて訴えました。
イギリスのメイ首相は11日、議会で演説し、EU首脳会議で離脱する期限がことし10月末まで延期されたことについて報告しました。

この中でメイ首相は「決定的に重要なのは議会が離脱方針を承認さえすれば、延期はいつでも中断できるということだ」と述べ、5月のヨーロッパ議会選挙にイギリスが参加する事態を回避するためにも、できるだけ早い離脱を目指す姿勢を示しました。

そして、議会の過半数の獲得を目指し、最大野党・労働党と協議して妥協案を模索する考えを示し、協力を呼びかけました。

これに対し、労働党のコービン党首は「政府との協議には真剣かつ建設的な姿勢で臨むが、合意をまとめるには政府の歩み寄りが必要だ」とけん制しました。政府と労働党との協議は11日に再開されましたが、合意がまとまるかどうかは不透明な情勢です。

離脱期限の2度の延期を余儀なくされたメイ首相に対しては、与党の離脱派から辞任を求める声が出る一方、野党各党は改めて国民投票を実施すべきだと圧力を強めており、メイ首相にとって厳しい状況が続きます。

離脱派地域で集会 延期に抗議

3年前の国民投票で「離脱」に投票した人が70%を超えたイギリス中部イースト・リンジーでは11日、離脱の延期に抗議する集会が開かれました。

はじめに、集会を主催した男性があいさつし「皆さん、怒っていますか?」と呼びかけると、集まったおよそ60人の参加者がいっせいに「イエス」と応じました。そして「私たちの票が裏切られた。EUへのお金や国境を取り戻そう」と述べると、大きな拍手があがりました。

参加者からはメイ首相に対する不満が次々と示され、EUから離脱するため積極的に活動していくことを確認しました。

参加した50代の男性は「延期は悲劇で、イギリスにとっての失敗だ。民意は尊重されなければならない」と話してました。

主催者の男性は「フラストレーションがたまって何かしなければならないと思い集会を企画した。離脱は実現できると信じているし、それまで活動を続けていく」と語気を強めていました。