ウィキリークス アサンジ容疑者 米への身柄引き渡し検討

ウィキリークス アサンジ容疑者 米への身柄引き渡し検討
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告発サイト「ウィキリークス」の創設者で、アメリカ政府などの機密情報をインターネット上に公表したジュリアン・アサンジ容疑者がイギリスで逮捕されました。アメリカは機密情報への不正アクセスに関わったとしてすでに起訴していることを発表し今後、イギリスが身柄の引き渡しに向けた検討を進めることになります。
アサンジ容疑者は11日、およそ7年にわたって保護されていたロンドンにあるエクアドル大使館でイギリスの警察に逮捕されました。逮捕容疑は2012年に別の事件での保釈中、裁判所に出頭しなかったというもので、イギリスの警察はこのあと、アメリカからの引き渡しの要請に基づいてアサンジ容疑者を再逮捕しました。

これについてアメリカ司法省は11日、機密情報への不正アクセスに関わったとしてアサンジ容疑者をすでに起訴していることを明らかにしました。

起訴状によりますと、2010年3月、アメリカ軍の元情報分析官と共謀して、機密情報を入手するためにアメリカ政府の情報システムに侵入した罪に問われています。

元情報分析官は軍の機密情報などおよそ70万点を盗みだし、ウィキリークスに提供したとして、すでに有罪判決を受けています。アサンジ容疑者は有罪が確定すれば最長で5年の禁錮刑が科されるということです。

イギリスは身柄の引き渡しに向けて来月2日にアサンジ容疑者を聴取するとともに、アメリカから提出される詳しい資料を分析して、検討を進めることにしています。

トランプ大統領「何も知らない」

アメリカのトランプ大統領はホワイトハウスで11日、記者団から「ウィキリークス」について問われ「私は何も知らない。本当に意見はないし、司法長官が決めることだ」と述べ、今後の対応はバー司法長官に委ねる考えを示しました。

ウィキリークスとトランプ大統領との関係をめぐっては、トランプ大統領の側近だった元顧問弁護士、マイケル・コーエン氏がことし2月に議会の公聴会に出席した際、証言しています。

この中でコーエン氏は大統領選挙中に「ウィキリークス」が民主党陣営にとって痛手となるメールを公開することをトランプ大統領は事前に把握していたとして大統領の主張を否定しています。

また11日の発言を受けてアメリカのメディアは、大統領選挙中、トランプ大統領が「私はウィキリークスを愛している」と述べた過去の演説などを紹介し「知らないということはないはずだ」と態度の変化を指摘しています。

野党・民主党からはトランプ大統領とウィキリークスとのつながりなどについて追及を求める声が高まることになりそうです。