雪崩事故2年で遺族が追悼式「どうしたら事故防げたのか」

雪崩事故2年で遺族が追悼式「どうしたら事故防げたのか」
栃木県那須町で登山訓練中の高校生らが雪崩に巻き込まれ、8人が死亡するなどした事故から27日で2年となります。遺族主催の追悼式が開かれ、息子を亡くした父親は「どうしたらこの事故を防げたのか、その答えを探し続けます」と献花台の前で語りかけました。
おととし3月、栃木県那須町の茶臼岳で、登山の訓練中だった高校の山岳部が雪崩に巻き込まれ、生徒7人と教員1人の合わせて8人が死亡するなどしました。

事故から2年となる27日、現場近くでは県主催の追悼式が開かれる予定ですが、遺族の多くは「遺族抜きで再発防止策を作るなど県教育委員会の対応に納得できない」としていて26日、遺族が主催した追悼式を開き、25人が参列しました。

そして、亡くなった佐藤宏祐さん(当時16)の父、政充さんが献花台の前で「あなたたちに会いたいと思い、この場所に来ました。あのとき何を見て、どんな音を聞いたのか。いくらたずねても声は返ってきません。どうしたらこの事故を防げたのか、その答えを考え探し続けます」と語りかけました。

この事故をめぐって警察は、雪崩が起きる可能性を予見できたのに訓練を続けたことが事故につながったとして、今月8日、引率した教員3人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検しています。

遺族「どうにもならない怒りや悲しみ」

事故で亡くなった奥公輝さん(当時16)の父、勝さんは「この場所と事故を皆さんの記憶にとどめてほしい。県教育委員会には、緊張感を持って学校の安全を考えてもらいたい」と話していました。

また、教員の毛塚優甫さん(当時29)の父、辰幸さんは「遺族としては、事故の原因究明がなされていないまま県と一緒に追悼する気持ちにはなれません。本当につらい2年で、どうにもならない怒りや悲しみがずっとあります。それぞれが思いを述べて息子と心を通じさせられたなら意義があるし、前に少し進めたと思います」と話していました。

佐藤宏祐さん(当時16)の父、政充さんは「事故のあったその日から、私たち遺族は再発の防止や事故の風化を防ぐことを協力し合ってきました。私たちは愛情をかけて息子たちを育ててきてその愛情はこれからも変わりません」と話していました。

高瀬淳生さん(当時16)の母、晶子さんは「県と対立していることは息子たちは望んでいないと思いますが、県には説明責任があるし教員3人にはしっかりと事故と向き合ってもらい反省していただきたい。事故について自分の声で説明するべきだと思うので、これからもそのことを求めていきたいと思います」と話していました。