英メイ首相窮地に「離脱協定案」3度目の採決見通せず

イギリスのメイ首相はEU=ヨーロッパ連合から円滑に離脱する前提となる「離脱協定案」の3度目となる採決に向けて議会の支持が得られていないことを認めました。27日に、今度は議会が主導する形で、離脱協定案に代わる選択肢があるのかどうかを審議する修正動議が、与党議員の造反によって可決されメイ首相は窮地に追い込まれています。
イギリスのメイ首相は、離脱をめぐる国内の混乱を受けてEUに離脱の延期を求めましたが、EUは離脱協定案が議会で承認されなければ、当面は来月12日までしか延期を認めないという厳しい判断を突きつけました。

すでに2回、議会が否決した協定案の、3度目の採決をいつ行うのか注目が集まる中、メイ首相は25日、「現状では必要な十分な支持の取りまとめはできていない」と述べ、採決に向けて議会の支持が得られていないことを認めました。

このあと議会では、こう着状態を打破するために議会の過半数を集められる選択肢があるのかどうかについて採決を行うべきだとの修正動議が出されました。

そして、閣外相3人を含む30人を超える与党議員が造反した結果、修正動議は可決され、今度は議会が主導する形で、メイ首相の案に代わる選択肢の審議が27日に行われることになりました。

審議では、2回目の国民投票や関税同盟への残留などの可能性について議論が交わされる見通しです。

離脱協定案の3度目の採決が見通せないうえ、議会に議事進行の主導権を握ることを許したことで、メイ首相はさらに窮地に追い込まれています。