トランプ大統領の表明にゴラン高原で抗議デモ

アメリカのトランプ大統領がイスラエルの占領下にあるシリア領のゴラン高原について、イスラエルの主権を認めると表明したことに対し、現地の住民グループが抗議デモを行いました。
中東のゴラン高原はもともとはシリア領ですが、1967年の第3次中東戦争でイスラエルが大部分を占領し、1981年に併合しました。

国際社会は「戦争による領土拡大は国際法違反だ」としてイスラエルの撤退を要求していますが、トランプ大統領は先週、イスラエルの安全保障を強化するためとして「アメリカがゴラン高原でのイスラエルの主権を完全に認める時だ」と表明しました。

これに対してイスラエルの占領前からゴラン高原で暮らしているアラブ系の住民グループが23日、イスラエルとシリアの停戦ライン近くに集まり、抗議デモを行いました。

参加者はシリアの国旗を掲げながら「占領者に対する革命だ」などと叫び、ゴラン高原の主権はシリアにあると訴えました。

この問題ではシリアが「あらゆる手段を通じて尊い領土を開放する」という声明を出したほか、シリアの後ろ盾のイランが反発を強めていて周辺での緊張の高まりも懸念されています。