大相撲春場所 横綱 白鵬が優勝 3場所ぶり42回目

大相撲春場所 横綱 白鵬が優勝 3場所ぶり42回目
k10011859101_201903241747_201903241748.mp4
大相撲春場所は千秋楽の24日、横綱 白鵬が結びの一番で横綱 鶴竜に勝って全勝として、3場所ぶり42回目の優勝を果たしました。
大相撲春場所は、23日の14日目を終えて優勝争いは、ただ1人全勝の白鵬と1敗で追う平幕の逸ノ城の2人に絞られていました。

千秋楽の24日、1敗で追う平幕の逸ノ城が大栄翔に勝って14勝1敗としました。

結びの一番で白鵬が鶴竜との横綱どうしの一番を制して全勝として、3場所ぶり42回目の優勝を果たしました。

白鵬は今場所、中日の栃煌山と10日目の関脇 玉鷲との対戦で、相手にうしろを取られる危ない場面が見られましたが、抜群の反応と身のこなしで白星を挙げ勝ち星を重ねていきました。

終盤に入り、日に日に相撲に厳しさを増して優勝を決め、ひざなど足のけがからの完全復活と、第一人者としての健在ぶりを示しました

白鵬「平成最後 大阪でうれしい」

全勝優勝で自身の持つ最多優勝記録を42回に伸ばした白鵬は、「大阪に初めて来て入門も大阪で平成最後は大阪でうれしいです」と喜びを語りました。

そのうえで白鵬は「去年10月に右ひざを手術して病院の皆さん、部屋、親方をはじめ、家族本当にみんなの支えがあってこの優勝があると思います。この場を借りて感謝します」と述べたうえで、「9年前、名古屋場所後に天皇陛下から手紙をいただいたことが平成の大きな思い出」と話しました。

手術乗り越え 第一人者の健在ぶり示す

横綱白鵬の42回目の優勝は、去年10月の右ひざなどの手術を乗り越え、第一人者の変わらぬ健在ぶりと、完全復活を示すものとなりました。

去年9月の秋場所で全勝優勝を果たしたあと、白鵬は、以前から痛みを訴えていた右ひざの状態が悪化し、去年10月、右ひざ付近の骨のかけらを取り除く手術を受けました。

この手術の影響で、11月の九州場所は全休。この休場中に行ったのが3日間の断食でした。内臓を休めることで、これまで蓄積してきた疲労を抜くことがねらいで、休場中でも先の戦いを見据えて準備を怠らない白鵬の姿勢の一端がかいま見えました。

ことし1月の初場所では、ひざへの負担を考えて、ベスト体重という150キロ台後半から10キロ近く少ない140キロ台で出場した白鵬は「速さはあるが重さがない」と感じていました。初日から白星を重ねたものの立ち合いの当たりの強さを欠いて、四つ相撲の安定感もいまひとつでした。場所中も稽古をすると手術したひざが炎症を起こす状態で、毎日、氷で冷やす姿が見られました。結局、初場所は、終盤で3連敗したあと14日から途中休場しました。

復活をかけて臨んだ今場所は、平成最後となる本場所。優勝をねらう白鵬は、場所前ほかの一門の連合稽古に志願して参加するなど、精力的に稽古に励みました。

大関昇進を懸ける関脇 貴景勝や先場所優勝の関脇 玉鷲などと相撲を取りましたが、手術した右ひざは「先場所とは稽古後の熱が違う」と表現し、徐々に不安が消えていきました。

初場所と比べてひざの状態が改善される中で稽古とトレーニングを積み重ねたことで、体重もベストの150キロ台の後半に戻りました。

こうして臨んだ場所では、しっかりと組み止める四つ相撲を見せた一方、中日の栃煌山との一番のように相手に後ろを取られた窮地から抜群の体の反応と身のこなしで逆転勝ちする取組もありました。

ひざの不安が無くなり体重もベストに戻ったことで、横綱の言う「スピードと重さのバランス」が絶妙に取れた結果とも言えます。

先場所は失速した終盤も、今場所は逆に日に日に相撲に厳しさが増し、大関昇進を懸ける貴景勝を退けた11日目の一番では、突き上げてくる若手に対して壁になり続ける全盛期の白鵬を思い出させました。

横綱昇進から7月で12年。来年の東京オリンピックまでの現役を一つの目標にする白鵬は、今場所の優勝で、けがからの復活とともに、若手を中心とした新たな時代の到来を許さない第一人者の健在ぶりを示しました。