“ロシア疑惑” 注目の「捜査報告書」とは?

“ロシア疑惑” 注目の「捜査報告書」とは?
今後、注目されるのがモラー特別検察官が捜査結果をまとめた報告書がどこまで公表されるかです。
捜査報告書は司法省の規定にもとづきモラー特別検察官からバー司法長官に機密文書として提出されました。

報告書には捜査対象となった人物を訴追したりあるいは訴追しなかった判断の理由が記されています。

司法長官は報告書の提出を受けて連邦議会の上下両院の司法委員会にその内容を報告することになっています。

ただ規定ではどのような形で報告するかは定められておらず、公表される情報の範囲は司法長官の判断にゆだねられています。

バー長官はこれまで「可能な範囲で公表する」としていて、全面的な公表には慎重な姿勢も見せています。

これに対して野党・民主党は「疑惑の隠蔽につながる」として、報告書が全面公表されない場合、モラー特別検察官を議会に召喚することも辞さない構えを見せています。

また報告書でトランプ大統領にどのように言及しているのかも大きな焦点です。

モラー特別検察官はロシアによる選挙干渉を断定したうえで、選挙干渉にトランプ陣営が関与していたかどうかという共謀の疑惑やトランプ大統領による捜査の妨害があったかどうかという司法妨害の疑惑についても捜査を進めてきました。

仮にモラー特別検察官がトランプ大統領の共謀や司法妨害を明確に認定していれば、トランプ大統領の弾劾を求める声が高まることが予想されます。

またトランプ大統領自身の関与は示されなくても、トランプ陣営とロシアの共謀が認められれば、野党だけでなく与党内でも反発が出るとみられ政権の行方に大きな影響を与えることになります。

一方、報告書でトランプ大統領とトランプ陣営の疑惑が認められなかった場合、トランプ大統領はみずからの主張の正しさが証明されたと強調するとみられます。

ただ野党・民主党は一連の捜査の過程で新たに発覚した疑惑の追及も強める構えで、依然、波乱含みの展開となりそうです。