“ロシア疑惑” トランプ陣営とロシアの「つながり」とは

“ロシア疑惑” トランプ陣営とロシアの「つながり」とは
トランプ陣営とロシアとの間に共謀があったかどうかをめぐっては両者のつながりの解明がカギとなっています。
その1つがトランプ大統領の長男のジュニア氏ら当時の陣営幹部とロシア人弁護士の面会です。

両者は選挙戦さなかの2016年6月にニューヨークのトランプタワーで面会し、この際、ロシア人弁護士は対立候補に不利になる情報を提供するともちかけた疑惑が持ち上がっています。

この面会の仲介者からジュニア氏に送られたメールには「あなたの父親にとって役立つ、極めて高いレベルの情報だ。ロシア政府のトランプ氏への支援の一環だ」と記され、これにジュニア氏は「感謝する。話が本当なら特に夏の終わりがいい。すばらしい」と返信したとされています。

この面会についてトランプ大統領は「知らなかった」と主張していて、ジュニア氏も面会の内容を否定しています。

しかし、トランプ氏の長年の腹心とされた元顧問弁護士のコーエン氏はトランプ氏が事前に面会を把握し、ジュニア氏から報告を受けていた可能性が高いと証言しています。

またコーエン氏はこの面会のあとの2016年7月、トランプ氏が対立候補に打撃になる大量のメールが暴露されるとの報告を受けて、「すばらしいじゃないか」と発言したとも証言しています。

暴露されたメールはロシア政府がサイバー攻撃で入手したとされ、トランプ陣営とロシアの共謀を疑う根拠の一つとなっています。

また、トランプ陣営の選挙対策本部の元幹部マナフォート被告とロシアとの不透明なつながりも捜査の焦点となってきました。

モラー特別検察官に起訴されたマナフォート被告は2016年8月、ロシアのプーチン大統領に近い人物とつながりのあるロシア人の政治コンサルタントと面会。

その際、ロシア側に大統領選挙の世論調査のデータを手渡したほか、ロシアの制裁解除についても議論したとみられています。

また疑惑の目はトランプ氏のビジネスにも向けられています。

トランプ氏は選挙戦で「ロシアとの間には何のビジネス関係もない」と主張していましたが、元顧問弁護士のコーエン氏は選挙期間中にモスクワでのトランプタワーの建設計画が進められていたと明らかにしています。

当時、コーエン氏はロシア政府の高官と建設計画を協議し、その内容をトランプ氏やその家族にも直接説明したと証言していて、アメリカのメディアはトランプ氏が対立候補への打撃とともにビジネス上の利益も求めてロシアと接触していた可能性があると伝えています。