三陸鉄道リアス線開通 宮古ー釜石間は8年ぶりの鉄道再開

三陸鉄道リアス線開通 宮古ー釜石間は8年ぶりの鉄道再開
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東日本大震災の被災地、岩手県の沿岸部を縦断する新たな路線、三陸鉄道リアス線が23日に開通し、震災から8年ぶりに鉄道が再開される宮古ー釜石間で記念列車が出発しました。
三陸鉄道リアス線は岩手県の北部と南部の2つの路線にJRから移管された路線をはさむ形でつないで沿岸部を縦断する新しい路線で、全長163キロは第三セクターの鉄道としては全国最長となります。

このうち、移管された宮古ー釜石間は震災後、8年ぶりとなる鉄道の運行再開です。

釜石駅で開かれた出発式で三陸鉄道の中村一郎社長は「震災で被災した地域の移動手段として、交流人口の拡大や活性化を図っていきたい。そして、国内外から多くの人を迎えたい」と述べました。

このあと、公募で選ばれるなどしたおよそ80人の乗客が4両編成の列車に乗り込み、午前11時40分、宮古駅に向けて出発しました。

沿線には災害公営住宅が建ち並ぶほか、ラグビーが盛んな釜石市では、ことしのワールドカップ日本大会で2つの試合が予定されていて、被災者や観光客の利用で地域の復興を後押しすることが期待されています。

友人たちと記念列車に乗車するという釜石市の60代の女性は「8年ぶりの鉄道の開通を心待ちにしていました。車も持っていない高齢者も多いので、日常生活がとても便利になります」と話していました。

地元住民「復興の後押しになってほしい」

記念列車が出発する三陸鉄道釜石駅では、午前10時から公募で選ばれた乗客の受け付けが始まり、長い列ができていました。

友人2人と乗車する市内の60代の女性は「8年ぶりの鉄道の再開なので、とても楽しみにしていました。被災地の復興の大きな後押しになってほしい」と話していました。

また、家族で記念列車を見送りに訪れた釜石市の30代の女性は「リアス線に頑張ってほしいと思って見送りに来ました。日常の生活がとても便利になります」と話していました。

鉄道ファン「きれいな海みたい」

記念列車が出発する三陸鉄道釜石駅では、全国から多くの鉄道ファンが訪れました。

記念列車に乗るという埼玉県の50代の男性は「震災以降、被災地に訪れるたびに、復興が進んでいると感じています。きょうは、真新しい鉄道に乗って、きれいな海をみたい」と話していました。

また、記念列車に乗る花巻市の70代の男性は「うれしいのひと言です。三陸鉄道にはほとんど乗ったことがないので、海を眺めてみたい」と話していました。