フィギュア世界選手権 紀平は4位 優勝はザギトワ

フィギュア世界選手権 紀平は4位 優勝はザギトワ
さいたま市で開かれているフィギュアスケートの世界選手権は、女子シングル後半のフリーが行われ、紀平梨花選手が前半のショートプログラムの出遅れが響いて4位となるなど、日本選手3人は表彰台を逃しました。
世界選手権の女子シングルは、前半のショートプログラムを通過した上位24人で争われました。

ショートプログラム7位と出遅れた紀平選手は、冒頭の大技、トリプルアクセルと3回転トーループの連続ジャンプをきれいに決めて、出来栄えでも高い評価を受けました。

続く単独のトリプルアクセルは転倒しましたが、その後のジャンプをすべて決め、ステップと3つのスピンすべてで最高レベルの評価を受けました。

紀平選手は、フリーで152.59、ショートプログラムとの合計223.49でしたが、ハイレベルな争いの中、トリプルアクセルでの転倒とショートプログラムの出遅れが響いて4位と表彰台を逃しました。紀平選手の今シーズンの国際大会での連勝は「6」で止まりました。

前半2位の坂本花織選手は、演技後半に予定していた3回転ジャンプからの連続ジャンプが1回転ジャンプの単発となるミスが出ました。
それでも表現力などで高い評価を受けて今シーズンのフリーの自己ベストを更新する145.97、ショートプログラムとの合計222.83で5位でした。前半8位の宮原知子選手は、ショートプログラムでは回転不足を取られた難度の高い3回転の連続ジャンプを決めるなどして145.35、合計215.95で6位でした。
ピョンチャンオリンピック金メダルのロシアのアリーナ・ザギトワ選手は、フリーでも7つのジャンプすべてを決める圧倒的な演技で、2位に12点以上の大差をつける合計237.50で初優勝を果たしました。

2位は4回転サルコーを決めたカザフスタンのエリザベート・トゥルシンバエワ選手、3位には、オリンピック銀メダルのロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手が入りました。

坂本「練習の成果だせず悔しい」

女子シングル5位の坂本花織選手は、演技後半の3回転フリップが1回転になったことについて「気持ちでは練習と同じようにできていたが、何かがずれてああなってしまった。何か1つミスをしないと気が済まないのかと自分に言いたい」と悔しそうに話していました。

そして、「四大陸選手権後、すごく練習してきたが、その成果を十分に出せず悔しい。それでもいい経験になった」と涙を流しながら話しました。

今後については、「負けるときはいつもわずかな差で負けてしまう。全日本選手権で優勝したことは忘れて、練習の1回1回でもミスしないように、これまで以上に頑張りたい」と話していました。

紀平「自分の演技できた」

女子シングル4位の紀平梨花選手は、2本のトリプルアクセルについて「練習から微妙で、演技直前の6分間練習でなんとか合わせた。転倒した2本目は踏み切りがよくなかったが、着氷を止められるジャンプだった」と振り返っていました。

そのうえで「プレッシャーはなく、これまでの大会であったようなハプニングもなく、うまく演技に入れた。トリプルアクセルのあとに3回転ジャンプをつけることもできたし、自分の演技ができて悔いはない」と明るい表情で話していました。

そして、今後について「トリプルアクセルをやることで練習は大変だったが、すべてが力になったと思う。自信と調整で強い気持ちでいけるように次からは挑み、ショートプログラムから結果を残せるようにしたい」と前を向いていました。

宮原「思い切り滑れた」

女子シングル6位の宮原知子選手は「練習から気持ちを引き締めてどんどんやっていこうと集中した。ショートプログラムの悔しい気持ちをぶつけて、思い切り滑れた。小さなミスがあって、それはなくせるミスだったので悔しいが、やりたかったことはしっかりできた」と22日の演技を振り返っていました。

そして、今シーズンを振り返って「気持ちの面で難しいシーズンだった。次のシーズンも違う自分を見せていきたい。いろんなことに取り組んで、今シーズンの経験を生かしたい」と話していました。

ザギトワ「とても幸せ」

世界選手権の女子シングルで初優勝を果たしたロシアのアリーナ・ザギトワ選手は「とても幸せだ。苦しい時にサポートしてくれた人たちに感謝の気持ちを伝えたい」と話しました。

また、オリンピックの金メダルに続いて、世界選手権でも頂点に立ち、今後は何を目標にしていくのかという質問に対しては「1分後や、あす、何が起こるかは分からないのできょうを頑張るのみだ。ただ、今後も戦い続けることは間違いない」と冷静に話していました。

今後の予定について聞かれると「日本でいくつかのアイスショーに出演するが、休みがあれば日本の沖縄に行ってみたい」と話していました。

トゥルシンバエワ「信じられない」

2位に入ったカザフスタンのエリザベート・トゥルシンバエワ選手は、フリーで4回転サルコーを跳び、シニアの世界選手権の女子シングルで初めてとなる4回転ジャンプを決めました。

トゥルシンバエワ選手は「本当に信じられない気持ちだ。けさの練習では調子がよかったが、これまで2つの大会でうまくいっていなかったので、ここで成功させることができて本当によかった。氷の上に立った時に自分はできるんだという気持ちが出てきて、そのままできてしまった」と振り返りました。

そして、4回転サルコーについて「サルコーはいちばん好きなジャンプで、3年前から4回転サルコーにトライしている。プログラムに入れようと考えたことはなく、試しにやっていたが、コーチからやってみたらいいのではないかと言われた。四大陸選手権とユニバーシアードの2つの大会で挑戦したが、今回、3度目の正直で成功させることができた。今後もこのジャンプを頑張っていきたい」と笑顔で話していました。

メドベージェワ「誇りに思う」

世界選手権、女子シングルで3位に入ったロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手は「今大会のすべてにとても満足しているし、ショートプログラムとフリーともによかった。今シーズンはここまで大変で、世界選手権の出場権を得るのも苦労したので、これだけの成績を残すことができて自分を誇りに思う。数日間はこの喜びに浸りつつ、その後は冷静な心を取り戻して努力を続けたい」と話していました。