大規模火災で複数ロボットが連携 初の消火システム完成

大規模火災で複数ロボットが連携 初の消火システム完成
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消防隊員が近づけないような大規模な火災でも、複数のロボットが連携しあって自動的に消火活動を行う初めてのシステムが完成しました。総務省消防庁は、首都直下地震などによるコンビナート火災に備えたいとしています。
完成したロボットシステムは、総務省消防庁などが5年前から開発を進めていたもので、役割の異なる複数のロボットで構成されています。

大規模な火災が発生すると、まず「ドローン型ロボット」が上空に飛び立ち、火災の状況を撮影したりガスの濃度を計測したりします。
この情報などをもとに、システムは優先的に消火する場所を判断していきます。

続いて、地上では「偵察ロボット」が出動、放水する別のロボットが通るために障害物のない安全なルートを探ります。
システムが効率よく消火活動をできる場所を割り出すと、最後に「放水ロボット」が自動走行で現場に向かい、通常は消防隊員が8人がかりで放水できる量の、1分間に4トンの放水量で消火活動に当たります。

8年前の東日本大震災で発生した千葉県市原市の石油コンビナート火災では、当初、消防隊員が近づくことができませんでしたが、ロボットは高熱に耐えられるため現場により接近できるということです。

本格的な消火が始まるまでの間、ロボットで延焼を抑えるのがねらいで、総務省消防庁は、来年度初めて、千葉県の市原市消防局に実証配備することにしています。

総務省消防庁消防研究センターの天野久徳特別上席研究官は「これまでコンビナート火災では消防隊員が近づけず、延焼したり危険をおかして亡くなってしまったりした。ロボットを生かして今後の火災では、被害を最小限に食い止めたい」と話していました。