米 中国の2企業に制裁 北朝鮮の物資調達などに便宜

米 中国の2企業に制裁 北朝鮮の物資調達などに便宜
k10011856451_201903221020_201903221021.mp4
アメリカ政府は、中国の海運会社が国連安全保障理事会の制裁決議に違反して北朝鮮による物資の調達などを助けたため、2つの会社に制裁を科すと発表し、北朝鮮が完全な非核化に応じるまで制裁を解除しない姿勢を改めて強調しました。
これはアメリカ財務省が21日、発表しました。中国の海運会社のうち1社は、北朝鮮西部のナンポ(南浦)にある対外工作機関の関連会社に貨物を運搬し、もう1社はヨーロッパに駐在する北朝鮮の政府関係者が物資を調達できるよう便宜を図っていたということです。

2社はアメリカ国内の資産を凍結され、アメリカとの取り引きが禁じられます。

また、アメリカ政府は、船から船に石油などを積み替えるいわゆる「瀬取り」や、北朝鮮の石炭の輸出に関わったとして北朝鮮以外の国の船を含む合わせて67隻の名前も公表し、北朝鮮の制裁逃れを防ぐよう各国に呼びかけました。

発表でムニューシン財務長官は、「北朝鮮の完全な非核化を達成するためには制裁決議の完全な履行が不可欠だ」と強調しました。

アメリカのトランプ政権としては、制裁の緩和に前向きな中国などに対して、制裁を着実に実行するようくぎを刺すねらいもあるものとみられます。

中国「断固として反対」

北朝鮮による物資の調達などを助けたとして、アメリカ政府が、中国の海運会社2社に制裁を科すと発表したことについて、中国外務省の耿爽報道官は22日の記者会見で、「いかなる国であろうと、中国国内に手を伸ばして一方的に制裁を科すことには断固として反対する」と反発しました。

そして「国連安全保障理事会の制裁決議に違反する疑いがあれば、中国はみずからの国内法に基づいて調査し、処分を行う」としたうえで、「アメリカ政府には、直ちに誤ったやり方を正し、北朝鮮問題での米中両国の協力に影響を与えないよう求める」と述べ、制裁を行わないよう求めました。