“へそまがり”な感性が生んだ美術展 三代将軍家光の絵も

“へそまがり”な感性が生んだ美術展 三代将軍家光の絵も
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江戸幕府の将軍、徳川家光が描いた、ゆるくてかわいいうさぎの絵など、一風変わった魅力にあふれた日本美術を紹介する展覧会が東京 府中市で16日から始まります。
府中市美術館が開くこの展覧会は江戸時代の絵画を中心に、日本人の“へそまがりな感性”が生んだ風変わりな作品ばかりが集められ、期間中およそ140点が展示されます。

なかでも注目されるのは江戸幕府の三代将軍、徳川家光が描いた3点の動物の絵で、このうち初公開の「兎図」は切り株の上でたたずむうさぎが極端に長い耳にサングラスのように黒く塗りつぶされた目、それにぼんやりとした輪郭で表現され、かわいくも独特の味わいに満ちています。

また江戸時代の絵師、伊藤若冲の「福禄寿図」は、頭が異様に長く引き延ばされて膨らんだ餅のようになっているほか、初公開となる禅僧の※仙ガイ義梵が描いた「十六羅漢図」はゆるいイラスト調の画風で、目元からは神通力を表現したとみられるビームのようなものが飛び出しています。

学芸員の金子信久さんは「日本の美術にはおかしくて不可解なものをわざと作ってきた歴史があるので、笑ったり、『何これ?』と思いながら、自由に楽しんでほしいです」と話しています。

この展覧会は東京の府中市美術館で16日から5月12日まで開かれます。

※ガイは「涯」の右側。