EU離脱延期の採決 閣僚も反対票 首相の求心力低下に懸念

イギリス議会で行われたEU=ヨーロッパ連合からの離脱の延期を求める政府の動議の採決で、メイ政権の閣僚が反対票を投じていたことがわかりました。首相の求心力の著しい低下を裏付けるもので、ただでさえ混迷している離脱を、今後、推し進めていけるのか懸念が広がっています。
今月29日に迫ったEUからの離脱について、イギリス議会は14日、離脱協定案の承認を条件に、3か月の延期を認める動議を可決しました。

採決の結果は、賛成が413、反対が202でしたが、メイ首相が率いる与党・保守党から188人が反対票を投じ、離脱をめぐる与党内の路線対立の深さが浮き彫りとなりました。

公共放送BBCは、反対票を投じた中にはバークレー離脱担当相を含む閣僚7人も含まれていたと伝えています。

バークレー離脱担当相は採決を前に、「国益を考えて、現実的な延期を提案すべきだ」と動議の審議を締めくくり、賛成票を投じるよう訴えていました。

こうした状況は、重要な動議でさえ閣僚や与党議員から支持を得られないメイ首相の求心力の著しい低下を裏付けるものと受け止められています。

メイ首相は、来週21日から始まるEUの首脳会議までに協定案の議会での承認を得たい考えですが、首相がすでに2回にわたって大差で否決された協定案への支持を取りまとめ、離脱を推し進めていけるのか懸念が広がっています。