米「ロシア疑惑」捜査報告書公表めぐり与野党せめぎ合い

米「ロシア疑惑」捜査報告書公表めぐり与野党せめぎ合い
アメリカでいわゆる「ロシア疑惑」の捜査が大詰めを迎える中、捜査報告書の公表をめぐるせめぎ合いが激しくなっています。与党・共和党が全面公表の必要はないという姿勢を示しているのに対し、野党・民主党は多数派を握る議会下院で公表を求める決議案を可決し、圧力を強めています。
アメリカのいわゆる「ロシア疑惑」では、2016年の大統領選挙にロシアが干渉したとされる問題に、トランプ陣営の関与があったかどうかが焦点となっていて、疑惑の解明にあたるモラー特別検察官の捜査が近く終結するという見方が強まっています。

捜査終結にあたってモラー特別検察官は報告書を提出しますが、これを受けるバー司法長官は内容は機密扱いになるとして全面公表に慎重な姿勢を示しています。

これを受けて野党・民主党は「隠蔽につながる」と反発し、14日、多数派を握る議会下院で公表を求める決議案を提出して、決議案は採決の結果、賛成多数で可決されました。

しかし、一方の与党・共和党は全面公表は必要ないという姿勢を示していて、この決議案は議会上院では採決されない見通しです。

このため民主党は議会にモラー特別検察官を召喚することも検討するとして圧力を強めていて、捜査が大詰めを迎える中、報告書の公表をめぐるせめぎ合いが激しくなっています。

捜査終結が近いか

モラー特別検察官の報道官は14日、NHKの取材に対し、捜査チームで中心的役割を果たしてきたワイスマン検事が、近く任務を終えるという見通しを明らかにしました。

ワイスマン検事は、ロシア疑惑解明の鍵を握る1人とされるトランプ陣営の選挙対策本部元幹部、マナフォート被告の捜査を担当しており、アメリカではモラー特別検察官の捜査終結が近いという見方が強まっています。