人工透析中止問題 学会が立ち入り調査

人工透析中止問題 学会が立ち入り調査
東京の公立福生病院で女性患者の人工透析が中止され、およそ1週間後に死亡した問題で、専門の医師でつくる日本透析医学会などの調査委員会は病院の立ち入り調査を行いました。調査委員会は、治療中止を決める手順などで学会のガイドラインが守られていたかなどを詳しく検証することにしています。
この問題は、去年8月、東京・福生市の公立福生病院で腎臓病を患っていた44歳の女性の人工透析の治療が中止され、女性はおよそ1週間後に死亡したもので、病院は、この女性のほかにも、平成25年4月以降、人工透析を行わなかったり中止したりした人が合わせて21人いて、いずれもその後、死亡したと東京都の検査に対して説明していることが関係者への取材でわかっています。

人工透析や腎臓の治療の専門の医師などでつくる日本透析医学会と日本腎臓学会は、この問題を検証するため弁護士なども入れた調査委員会をそれぞれ緊急に立ち上げ、15日、病院の立ち入り調査を行いました。

調査は、関係者から話を聞いて、治療方針を決めるために患者にどのような説明をしていたかや、人工透析の中止を決める手順などで学会のガイドラインが守られていたかなどを調べたとみられます。

日本透析医学会は5年前に「提言」としてガイドラインをまとめ、人工透析の見合わせを検討するのは、いわゆる終末期の患者が中止を希望している場合などとしています。

学会では、15日に調査した結果を、今後開く予定の倫理委員会で詳しく検証して、見解をまとめることにしています。