“血の日曜日事件” 元兵士1人を殺人などの疑いで訴追へ

“血の日曜日事件” 元兵士1人を殺人などの疑いで訴追へ
北アイルランドで紛争が続いていた1972年、デモに参加した市民にイギリス軍が発砲して14人が死亡した、いわゆる「血の日曜日事件」で、地元の検察当局は、事件から50年近くたった14日、元兵士1人を殺人などの疑いで訴追すると発表しました。
「血の日曜日事件」は、1972年、北アイルランドで、イギリスからの分離とアイルランドへの統合を求めていたカトリック系住民のデモに、イギリス軍が発砲して14人が死亡したもので、北アイルランド紛争を激化させるきっかけになりました。

この事件で、地元の検察当局は14日、イギリス軍の元兵士1人を、殺人と殺人未遂の疑いで訴追すると発表しました。

一方、同じく捜査の対象だった元兵士など18人は、証拠が不十分だとして、訴追は見送られました。

事件の真相究明は、和平合意が成立した1998年に始まって、12年後の2010年に調査委員会の報告書がまとまり、当時のキャメロン首相が「兵士の発砲に正当な理由はなかった」として遺族に謝罪する一方、検察当局による捜査が行われ、今回の訴追につながりました。

訴追が1人となったことについて会見を行った遺族の1人は、「この結果に非常に失望している。大切な家族とともに、私たちも『血の日曜日事件』の犠牲者だ」と話しています。