英議会 EU離脱の延期か 採決へ 先行きは不透明

英議会 EU離脱の延期か 採決へ 先行きは不透明
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イギリス議会は、EU=ヨーロッパ連合と何の取り決めもないまま離脱する「合意なき離脱」の回避を支持したのに続いて、14日には離脱を延期するかどうか採決を行います。しかし、仮に延期が支持されたとしてもEU側は延期する理由を明確にするよう強く求めていて、離脱の先行きは不透明です。
イギリス議会は、メイ首相とEUが取りまとめた離脱協定案を否決したあと、13日、日本時間の14日朝、EUと何の取り決めもないまま離脱する「合意なき離脱」を回避するのかどうか採決を行い、その結果、「合意なき離脱」はひとまず回避されました。

これを受けて、議会は14日、日本時間の15日未明、今度は、今月29日に迫る離脱をことし6月30日まで延期するかどうか採決を行います。

仮に離脱の延期も否決されれば、結果として「合意なき離脱」になる可能性もあり、事態がさらに混乱することは避けられない情勢です。

離脱延期への賛成が多数となり、メイ首相がEUに延期を要請したとしても、EU側は延期を望むなら相応の理由が必要だとの立場を崩していません。

フランスのマクロン大統領は13日、「延期を要請するなら、なぜそうするか説明する必要がある」と発言するなど、イギリスを除く27か国が全会一致で延期の要請を受け入れるかは予断を許さず、離脱の先行きは不透明です。

英財務相 離脱協定案3回目採決も

イギリスのハモンド財務相は14日朝、公共放送BBCに出演し、議会は離脱の延期を支持するだろうとの見通しを示しました。

そのうえで、「もし延期の期間を短期にとどめたいのであれば、あと数日間のうちに議会は何らかの合意でまとまらなければならない。そうでなければ、延期は長い期間になってしまうだろう」と述べ、首相が近いうちに「離脱協定案」を3回目の採決にかけるとの見通しを示しました。

そして、EUのルールから距離をおきたい離脱派がメイ首相の「協定案」に抵抗してきたことを念頭に、「反対し続ければどんな結果になるのか直視しなければならない。だれもが理想ばかりを追い求めるのではなく、妥協することが必要だ」と述べ、長期にわたる離脱の延期を避けたいのであれば首相の案を支持することが必要だと訴えました。