フランス パスツール研究所長 結核の新治療薬開発を

フランス パスツール研究所長 結核の新治療薬開発を
結核の研究の第一人者として知られる、フランス パスツール研究所のスチュアート・コール所長がNHKのインタビューに応じ、日本でも外国人の増加とともに結核の感染が広がるおそれがあると指摘して、治療薬開発の必要性を訴えました。
結核はエイズ、マラリアと合わせて「三大感染症」と呼ばれ、世界で年間に160万人以上が死亡しているほか、国内でも年間2000人前後が死亡し、特に外国人の新規患者が増え続けています。

こうした現状について、来日中のフランスのパスツール研究所のスチュアート・コール所長がNHKのインタビューに応じました。

コール所長は結核の研究の第一人者として知られ、日本で外国人労働者が増えると予想されることを踏まえ、「感染に気付かずに入国し、ストレスや体調不良で発症することがある」と警戒を呼びかけました。

さらに結核をめぐっては抗生物質などの薬がほとんど効かない「多剤耐性菌」の拡大が問題となっていて、コール所長は「結核は過去の病気ではなく、現在進行形の病気だ。貧しい人々の病気と捉えられ、利益が出にくいことから注目されてこなかった」と述べて、新たな治療薬の開発を進める必要性を訴えました。

そのうえで日本政府や製薬会社などが設立した基金が治療薬の開発に役立っているとして、今後の貢献に期待を示しました。