ルノー会長訪日「お互いの文化を尊重」関係修復が目的と強調

ルノー会長訪日「お互いの文化を尊重」関係修復が目的と強調
ルノーのスナール会長が14日午後、日本に到着し、記者団に「日産と三菱自動車の経営者と、現状と未来について話す予定だ。きっとよい会談になるに違いない」と述べました。スナール会長は、この後、日産自動車の西川廣人社長ら経営陣と会談する予定です。
ゴーン前会長の後任として先月就任したルノーのスナール会長は、14日午後2時半ごろ羽田空港に到着し、記者団の前に姿をあらわしました。
スナール会長は、記者団に来日の目的を聞かれると、「きょうの午後に日産と三菱自動車の経営者と会い、現状と未来について話す予定だ」と述べました。

スナール会長は、日産がことし4月に開く臨時の株主総会で、日産の新しい取締役に選任される見通しです。

記者団から、日産の会長にも就任するのかと聞かれると、「それはきょうの議題ではない。まずは、みなで会い、お互いの文化を尊重しながら今後について話し合いたい。きっとよい会談になるだろう」と答え、今回の会談は、会長人事などで立場の違いが出ている両社の関係修復が目的であることを強調しました。

また、スナール会長は、今回、三菱自動車工業の益子修CEOも交えて経営トップ3人で初めて直接会談に臨む予定です。

ルノー側のアライアンスの責任者であるスナール会長が、3社のグループ運営に関してどのような意向を示すのかも、注目されます。

スナール会長 信頼関係構築へ 手腕に注目

ルノーのスナール会長は、先月24日に開かれたルノーの取締役会で、カルロス・ゴーン前会長の後任に選ばれました。

フランスの大手タイヤメーカーミシュランのCEO=最高経営責任者を務め、3年前、フランスの最優秀経営者として表彰されていて、ルノーの筆頭株主であるフランス政府からも経営手腕は高く評価されています。

スナール会長は、ルノーで日産自動車や三菱自動車工業との提携に関する窓口を務めることになりました。

新しい会長に選ばれた直後には記者団に対し、自身の課題について、「日産、三菱自動車と提携について早急に話し合うことだ。提携の長所である信頼関係を強化していきたい」と述べ、提携関係の強化に向けて協議を急ぐ考えを示していました。

そして、その1週間後、先月31日からオランダ・アムステルダムで開かれたグループ3社連合の定例の会議では、日産の西川社長と初めて直接、会談しました。

筆頭株主のフランス政府が日産に対するルノーの支配力を強めたいという姿勢を示す中、これを警戒する日産側との間で、どう信頼関係を築いていくのか、その手腕が注目されています。