白血病公表の池江選手 治療に半年以上かかることも

白血病公表の池江選手 治療に半年以上かかることも
「白血病」と診断されたことを明らかにした競泳の池江璃花子選手は今後、詳しい診断結果が出てから本格的な治療に入ることになり、日本水泳連盟の関係者によりますと、診断結果によっては治療に半年以上かかる見通しだということです。
競泳女子100メートルバタフライなど複数の種目で日本記録を持つ池江選手は12日、自身のツイッターで白血病と診断されたことを明らかにしました。

日本水泳連盟によりますと、池江選手は先月18日からオーストラリアで合宿をしていましたが、体調の不良を訴えて予定を早めて今月8日に帰国し、病院で検査を受けたところ白血病と診断され、現在は入院しているということです。

白血病は骨髄性かリンパ性かなどさまざまなタイプがあり、それによって治療方法が異なります。連盟の関係者によりますと、「池江選手の詳しい診断結果が出るまで2週間から3週間かかるとみられる」ということです。

本格的な治療は詳しい診断結果が出てから始まることになり、関係者は「診断結果によっては治療には少なくとも半年以上かかる見通しだ」と話しています。

18歳の池江選手はみずからの判断で12日、白血病と診断されたことを明らかにし、「治療に専念し、1日でも早く、またさらに強くなった池江璃花子の姿を見せられるよう頑張っていきたい」とコメントしています。

入江「何より健康 世界中のスイマーが応援!」

競泳の池江璃花子選手が12日「白血病」と診断されたことを明らかにしたことを受けて、リオデジャネイロオリンピックなどに日本代表として一緒に出場した男子背泳ぎの入江陵介選手は自身のインスタグラムを更新し「今はとにかく治療に専念して欲しい」とメッセージを送りました。

現在、アメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴを練習拠点としている入江選手は、自身のインスタグラムに一緒に練習している海外の選手とともに「リカコ頑張れ!!」と書いたボードを持った写真を投稿しました。

そのうえで入江選手は「ニュースを知って、ただただ驚いた。なんて言えばいいのか本当にわからないけど、今はとにかく治療に専念して欲しい」と投稿しました。

そして「東京五輪に向けてって言う人もいるかも知れないけど、今はそこに向けて戦うのではないと思う。何より健康、体調が最優先。世界の最前線で戦ってるリカコなら病気にも圧勝してくれる。日本中が、世界中のスイマーが応援してるよ」とメッセージを送りました。

萩原智子さん「すぐ動ける準備する」

競泳の元日本代表で日本水泳連盟のアスリート委員会の委員長をつとめる萩原智子さんは、自身のツイッターを更新し、「水泳OBOGと相談する中で現時点では『池江さんに何かをしたい…でも今は治療に集中できるよう静かに見守る。過剰報道を避けてあげたい』の意見が多数。私も同じ」というコメントを投稿しました。

そのうえで萩原さんは「葛藤していますが、今はこれが一番の応援なのかもしれない。みんなの思いは一緒。今後、具体的に見えてきた際、すぐに動ける準備をします」とコメントしました。

池江選手が病気を公表した12日、萩原さんは「彼女をサポートできることは何か…まずは水泳OBOGみんなで考えます」と投稿していました。

卓球 平野「彼女なら克服できると信じてる」

同じ18歳で親交のある卓球の平野美宇選手は「池江選手の病気の公表、本当に驚きました。友人としてとても心配しています。個人的にもメッセージを送りました。とにかく今は治療に専念していただき、完治することを祈るばかりです。彼女なら病気を克服できると信じています」とコメントしました。

体操 白井「同世代としてやれること どんどんやりたい」

ともに10代で2016年のリオデジャネイロオリンピックに出場した体操の白井健三選手は「同じアスリートとして応援することしかできないが、同世代で同じオリンピックに出た近しい立場として、やれることはどんどんやりたい。池江選手の情報を積極的に集めて、他の競技の選手たちともコミュニケーションをとって協力していけたらいい」と話していました。

体操 内村「同じ東京五輪目指す1人 何かしてあげたいが」

体操の内村航平選手は「練習施設の食堂でテレビを見て知ったが、信じられなくて5回くらい見直した。同じ東京オリンピックを目指す1人として何かしてあげたいという思いはあるが、いちアスリートとして回復を祈ることしかできない。一緒にオリンピックに出られるよう、1日でも早く回復してほしい」と話しました。

JOC山下強化本部長「病気と戦う覚悟が公表に」

競泳の池江璃花子選手が「白血病」と診断されたことを明らかにしたことについて、JOC=日本オリンピック委員会の山下泰裕選手強化本部長は都内で報道陣の取材に応じ、「これからの病気との厳しい戦いに覚悟を決めたことが公表につながったのだろう。精神的にも相当なダメージを受けていると思う。今は一日も早く回復することを祈るしかないし、元気な姿を皆さんの前に見せてもらいたいと思う」と話しました。

中学時代の校長「勇気がある」

池江璃花子選手が通った東京 江戸川区の中学校で、2年生から卒業まで校長を務めた茅原直樹さん(58)は「ニュースで病気のことを知ってびっくりしました。ただ、みずから病気を発表するのはさすが池江さん、勇気があるなと思いました」と話しました。

中学時代の池江選手については「勉強と競技を両立するのは大変だったと思いますが、常に一生懸命頑張る姿が印象的でした。教室に入るとぱっとみんなを明るくする気さくなムードメーカーで、すごく元気のいい女の子という印象です」と振り返りました。

今後については「オリンピックの舞台で再び活躍できることを願っていますが、それは今ではありません。まずは治療にしっかり専念して、ゆっくり休むことが大切です。そして、また彼女らしく、明るく、みんなに元気と勇気を与える姿を見せてほしい」とエールをおくりました。