中国 北朝鮮からの輸入激減 制裁着実に履行を強調

中国 北朝鮮からの輸入激減 制裁着実に履行を強調
中国政府は、去年の北朝鮮からの輸入額が前の年に比べて90%近く減ったと公表し、制裁を着実に履行している姿勢を強調しました。
中国の税関総署は14日、去年1年間の貿易統計を公表し、それによりますと、北朝鮮への輸出は146億7000万人民元で前の年に比べて33%減り、また、輸入は14億2000万人民元で、前の年に比べて88%減りました。

輸入が大きく減ったのは、国連安全保障理事会による制裁で北朝鮮が外貨稼ぎの柱としていた石炭や鉄鉱石、海産物などの取り引きが禁止されたためとみられます。

この結果について税関総署の報道官は14日の会見で「安保理の決議を全面的かつ正確に実行している」と述べ、制裁を着実に履行している姿勢を強調しました。

ただ、先週北京で行われたキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と習近平国家主席による中朝首脳会談で、キム委員長は「アメリカとの協議の過程で困難と憂慮が生じた」と述べ、制裁解除に応じないアメリカに対する不満を伝えたとみられ、習主席も「北朝鮮が主張している問題は当然な要求だ」と応じ、理解を示しました。

このため、制裁の履行に重要な役割を担っている中国が、北朝鮮との友好関係を強めることで、今後、アメリカなど国際社会に対して制裁緩和を検討するよう積極的に働きかけることも予想されます。