「カミンスカス」容疑者 マニラを出発 日本に移送・逮捕へ

「カミンスカス」容疑者 マニラを出発 日本に移送・逮捕へ
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都心の一等地の売買をめぐって63億円をだまし取ったとして「地面師」グループが逮捕された事件で、逃亡先のフィリピンで身柄を拘束された主犯格の男は11日、日本への移送のため日本時間の午後4時前、マニラの空港をたちました。警視庁は日本への移送が終わりしだい逮捕する方針で、事件の全容解明を進めることにしています。
地面師グループの主犯格の1人で、カミンスカスと姓を変えた小山操容疑者(59)は日本時間の午前11時すぎ、マニラの空港に到着し、午後4時前、日本に向けて移送されました。

小山容疑者はサングラスや黒いマスクをし、フードをかぶって顔を隠していて、報道陣からの問いかけには答えず、終始無言のまま搭乗口から飛行機に乗り込んでいました。

おととし、東京 品川区にある2000平方メートルの土地の売買をめぐって積水ハウスが63億円をだまし取られた事件では、地面師グループの16人が逮捕されています。

小山容疑者は地面師グループが一斉に逮捕される直前の去年10月にフィリピンに逃亡しましたが、先月、首都マニラで現地の入国管理局に身柄を拘束され、11日、日本に向けて移送されました。

警視庁は日本への移送が終わりしだい、偽造した書類で不正に土地を登記しようとした疑いで逮捕する方針です。

警視庁は2か月余りに及んだ逃亡の実態を調べるとともに、事件の全容解明を進めることにしています。

容疑者「所有者になりすました女を信じていた」

小山容疑者は去年3月、NHKの取材に、「今回の土地の買い手を自分が探してきたが、所有者になりすましていた女を本人だと信じ込んでいた。積水ハウスをだますつもりはなかった」と説明していました。

そのうえで、事件の舞台となった品川区の土地や、積水ハウスとの契約に至った経緯について「この土地はどうしても手に入れたい物件として不動産業界では有名だった。自分がいくつかの買い手を探してきたが、そのたびに印鑑証明書が古いなどと疑われ契約に至らなかった。しかし、積水ハウスが本気で買うとなったときには建物の内覧などに弁護士や司法書士も立ち会い、書類にも目を通していたので、まさかという感じだ。土地の所有者になりすましていた女を完全に信用していた」と話していました。