トルコの裁判所 パラダイス文書で脱税疑惑追及の記者に実刑

トルコの裁判所 パラダイス文書で脱税疑惑追及の記者に実刑
世界各国の記者でつくる団体が入手したタックスヘイブン=租税回避地に関する流出文書を基に、当時のトルコの首相の脱税疑惑を追及した記者に対して、トルコの裁判所が禁錮1年1か月の実刑判決を言い渡しました。記者の団体は「表現の自由を脅かす不当な判決だ」と批判しています。
各国の記者でつくる団体、「ICIJ=国際調査報道ジャーナリスト連合」は、おととし、世界の有力者らがタックスヘイブンを活用していることを明らかにした流出文書「パラダイスペーパー」を入手して調査報道を行いました。

トルコではペリン・ウンケル記者が、当時のユルドゥルム首相らの脱税疑惑を現地紙で追及しましたが、イスタンブールの裁判所は、ウンケル記者の記事は中傷と侮辱の罪にあたるとして、禁錮1年1か月余りの実刑判決を言い渡しました。

ICIJは、表現の自由を脅かす不当な判決だとトルコの裁判所を強く批判しています。

別の記者団体「国境なき記者団」によりますと、トルコでは政府に批判的な報道などをしたジャーナリスト170人が拘束されているということです。

実刑判決を受けたウンケル記者も「トルコで裁判にかけられている記者は私だけではない。私たちは人々の権利と自由を守る」と当局を非難するコメントを出し、控訴する意向を示しています。