乳児死亡事件受け児童相談所の対応を検証へ 神奈川 厚木

乳児死亡事件受け児童相談所の対応を検証へ 神奈川 厚木
神奈川県厚木市で父親が生後1か月の乳児を激しく揺さぶり死亡させたとして逮捕された事件を受け、県は検証委員会を設置して、当時の児童相談所の対応に問題がなかったか調べることになりました。
厚木市に住む26歳の父親は3年前、自宅で生後1か月の長男の頭を激しく揺さぶるなどして脳を損傷させ、その後、死亡させたとして傷害致死の疑いで10日に逮捕されました。

事件を受けて10日夜、厚木児童相談所が記者会見を開き、死亡した長男への当時の対応について説明しました。

それによりますと、児童相談所では3年前の12月に市内の病院から「生後1か月の男の子の頭部に出血があり、虐待の疑いがある」と連絡を受けて、対応を始めたということです。警察にも連絡し、長男を両親から引き離す「一時保護」の措置を取りました。

そして3か月がたったおととし3月、長男を両親のもとに戻しましたが、警察にはそのことを伝えていませんでした。

県は、関係機関との連携が不十分だった可能性もあるとして、今後、医師や弁護士などで作る検証委員会を設置し、当時の児童相談所の対応に問題がなかったか調査することを決めました。

県警「迅速な対応を取るべきだった」

神奈川県警察本部によりますと、地元の厚木警察署は3年前の12月の時点で長男への虐待が疑われることを児童相談所からの連絡で把握していたのに、捜査に乗り出したのは半年後に長男が死亡したあとだったということです。

その間、警察署では、入院していた長男が児童相談所の判断で両親のもとに戻されたことや、後日、引っ越したことなどを把握できていませんでした。

また、内規では虐待が疑われるケースは県警本部に報告する決まりでしたが、これも怠っていたということです。

警察は、長男が亡くなったのは半年前の揺さぶりが原因で、直ちに捜査していても命が救えたわけではないとしていますが、県警本部では「結果の重大性から考えれば当初から踏み込んだ対応を取るべきだった」として、今後は迅速に捜査に当たるよう改めるとしています。