紀平梨花 GPファイナル初出場で優勝 ザギトワ2位

紀平梨花 GPファイナル初出場で優勝 ザギトワ2位
カナダで開かれているフィギュアスケートのグランプリファイナルは8日、女子シングル後半のフリーが行われ、16歳の紀平梨花選手が初出場で優勝を果たしました。
紀平選手は、前半のショートプログラムで今シーズンの世界最高得点をマークして、ピョンチャンオリンピック金メダルのロシアのアリーナ・ザギトワ選手などを抑えてトップに立っていました。

紀平選手は8日に行われたフリーの演技で、冒頭のトリプルアクセルで着氷に失敗して両手をつき大きく減点されましたが、続くトリプルアクセルからの連続ジャンプを決めて勢いに乗りました。

この後、当初の予定で2回転だったジャンプを演技中に3回転に変更した連続ジャンプも成功させ、基礎点が高くなる演技後半の3つのジャンプもミスなく決めて得点を重ねました。

紀平選手は、ショートプログラムに続きフリーでも1位の得点で合計で233.12をマークし、初出場で優勝を果たしました。

紀平選手は今シーズンがシニアデビューで、日本の選手がデビューシーズンにグランプリファイナルを制したのは2005年の浅田真央さん以来、13年ぶりです。

ザギトワ選手は序盤の連続ジャンプで失敗があり、その後、大きなミスなくまとめたものの紀平選手に及ばず226.53の得点で2位でした。

このほか、坂本花織選手は211.68で4位、宮原知子選手は201.31で6位でした。

「北京五輪まで安定した成績残したい」

優勝した紀平梨花選手は、フリーの演技について「1つ目のトリプルアクセルはタイミングが合わず、ミスしてしまった。それでも焦ることなく、切り替えがうまくいって、その後は1つのミスもなく演技をすることができた。緊張もあったと思うが、うまく集中に変えることができたので、それがすごくよかった」と話していました。

シニアデビューのシーズンでグランプリファイナルを制したことについては「今シーズンが始まる時はファイナルのことは全く考えてなく、グランプリシリーズでいい成績を残したい思いと、練習でできたことをいかに試合で出すことができるかということしか考えていなかった。たくさんの失敗をしてとても悔しい思いをした昨シーズンのようにはしたくなかったので、自分の実力が出せてうれしいし、諦めずに練習してきてよかった」とときおり笑顔を見せて話しました。

今後の目標について、「どの試合でも安定した成績を出すことが大事だと思う。この優勝は、すごくうれしい気持ちもあるが、北京オリンピックで優勝という夢がある。それまで、ずっと安定したいい成績が残せるように頑張りたい」と話していました。

ザギトワ「自分のスケートはできた」

2位だったロシアのアリーナ・ザギトワ選手は「どんな大会でも緊張することや心配なことはあるし、この試合もそうだった。ミスはあったし、満足はしていないが、自分のスケートはできたのでハッピーな気分だ」と淡々と話していました。

そして、オリンピックの金メダリストとして迎えた今シーズンについて「シニアのデビューだった昨シーズンは、今シーズンに比べたら簡単だった。なぜなら誰も私に期待していなかったし、何も気にせず滑っていた。でも今は、期待とプレッシャーの中でのスケートだ」と厳しい表情で話しました。

坂本「90%くらいの出来」

4位だった坂本花織選手は「ジャンプで転んでしまった部分もあったが、それ以外は思いっきりできたので、90%くらいの出来だった。目標は、ミスなく演技をすることだったが、ピョンチャンオリンピックの次くらいに緊張してしまった。ひざがずっと笑っていて最後までできるか不安だったができてよかった」とフリーの演技を振り返りました。

そして、「ショートプログラムで4位に入り、頑張れば表彰台も夢ではないと思えた。いつもはパーフェクトな演技でフリーは140点くらいなのにこの試合ではミスして141点をとれたので、ミスをなくせばもう少しいけることもわかった。全日本選手権では、もっとよくなると思う」と前を見据えていました。

宮原「次につなげる試合に」

6位に終わった宮原知子選手は「ショートプログラムでは最下位の6位で、これから下がることはないと思い切って演技した。回転不足のジャンプもあったが、自信を持って着氷できた3回転ジャンプもあり、そこはとてもよかった。それでも、思ったより点数が出なくて、まだまだだなと思った」と振り返りました。

そして「練習では、もっともっといいジャンプができているが、いちばんはメンタルの部分の問題だと思う。それを出せるように練習を積んでいきたいし、この試合を次につなげられるようにしたい」と話していました。