なでしこ イングランドやスコットランドと同組 W杯1次リーグ

なでしこ イングランドやスコットランドと同組 W杯1次リーグ
来年、フランスで開かれるサッカー女子ワールドカップの組み合わせ抽せん会が行われ、日本は1次リーグでイングランド、スコットランド、アルゼンチンと対戦することになりました。
女子ワールドカップの組み合わせ抽せん会は8日、パリのコンサートホールで行われ、日本代表「なでしこジャパン」の高倉麻子監督をはじめ大会への出場を決めている各チームの監督などが出席しました。

ことしのワールドカップロシア大会でフランスを優勝に導いたデシャン監督や、前回のカナダ大会で準優勝した日本のキャプテンの宮間あや選手など7人が抽せんを務め、出場する24チームの1次リーグの組み合わせが決まりました。

世界ランキング8位の日本はグループDに入り、
▽第1戦は6月10日(日本時間11日)にパリで世界36位のアルゼンチンと、
▽第2戦は6月14日、レンヌで世界20位のスコットランドと、
▽第3戦は6月19日(日本時間20日)にニースで世界4位のイングランドと、
対戦することになりました。

1次リーグは4チームずつ6つのグループに分かれて争われ、各グループの上位2チームと、3位の中から成績が上位の4チーム、合わせて16チームが決勝トーナメントへ進みます。

開幕戦は6月7日(日本時間8日)にパリで行われ、グループAの開催国フランスと韓国が対戦することになりました。

決勝は7月7日(日本時間8日)にリヨンで行われます。

高倉監督「初戦が大事」

日本代表の高倉麻子監督は「どのグループに入っても厳しいことに変わりはない。いよいよワールドカップの本番が始まるなという気持ちだ」と話し、気を引き締めていました。

対戦相手の印象については「イングランドは優勝を狙っているし非常に力のあるチームだと思う。スコットランドは未知数だが厳しいヨーロッパ予選を勝ち抜いてきたので戦いにくい印象がある。アルゼンチンはプレーオフで上がってきたので勢いがある」と話しました。

そのうえで「初戦が大事になる。対戦相手の分析はコーチがしっかりやってくれるので、自分たちがやるべきこと、積み上げてきたことを今後もしっかりやっていきたい」と意気込みを話しました。

会場はパリやリヨンなど9か所

ワールドカップフランス大会は来年6月7日に開幕し、24チームが出場します。

試合会場は、
▽開幕戦が行われる首都パリ、
▽決勝が行われるフランス南東部のリヨン、
▽グルノーブル、
▽南部のニース、
▽南西部のモンペリエ、
▽北部のバランシエンヌ、
▽北西部のレンヌ、
▽ル・アーブル、
▽北東部のランス、
の9か所です。

1次リーグの組み合わせ

【グループA】
▽開催国フランス、
▽韓国、
▽優勝経験のあるノルウェー、
▽ナイジェリア。

【グループB】
▽世界ランキング2位で3回目の優勝を目指すドイツ、
▽中国、
▽スペイン、
▽初出場の南アフリカ。

【グループC】
▽世界6位とアジア勢で最もランキングが上位のオーストラリア、
▽イタリア、
▽ブラジル、
▽初出場のジャマイカ。

【グループD】
▽イングランド、
▽初出場のスコットランド、
▽アルゼンチン、
▽日本。

【グループE】
▽カナダ、
▽前回初出場で決勝トーナメントに進出したカメルーン、
▽ニュージーランド、
▽オランダ。

【グループF】
▽大会連覇を狙う世界1位のアメリカ、
▽タイ、
▽初出場のチリ、
▽スウェーデン。

なでしこは8大会連続8回目の出場

なでしこジャパンは第1回大会から8大会連続8回目の出場となります。

1991年の第1回大会で1次リーグ敗退、1995年の第2回大会はベスト8、第3回から第5回までは1次リーグ敗退が続き、世界の壁に阻まれてきました。

6回目の出場の2011年のドイツ大会では、当時の佐々木則夫監督のもと、引退した澤穂希さんや元日本代表の宮間あや選手などを中心に勝ち進み、決勝ではペナルティーキック戦の末、アメリカに勝ち、初優勝を果たしました。

2015年の第7回のカナダ大会では決勝で再びアメリカと対戦し、2対5で敗れて準優勝となりました。

その後、なでしこジャパンは澤さんの引退などで選手が入れ代わる中、リオデジャネイロオリンピック出場を逃すなど低迷する時期もありましたが、おととし就任した高倉監督のもと、世代交代を進め、ことし4月にワールドカップ予選を兼ねたアジアカップを負けなしで勝ち上がり、2大会連続2回目の優勝を果たし、フランス大会の出場権を獲得しました。

なでしこ 今後の選手の見極めも重要に

日本は対戦相手を見据えた具体的な強化を進めていくことになります。

世界ランキングが最も上位のイングランドは、対戦成績も1勝1敗2引き分けと互角で、1次リーグ最大のライバルとなります。

日本は来年2月からアメリカに遠征し、強豪が出場する国際大会に臨みますが、イングランドと対戦することが決まっています。

相手の力を確かめる絶好の機会で、ワールドカップの前哨戦とも言えます。

高倉麻子監督は先月行われたノルウェーとの強化試合で、20歳以下の女子ワールドカップで優勝に貢献した若手を積極的に起用するなど、実績のある選手に加えて新たな戦力を発掘することに力を入れてきました。

2大会ぶりの優勝を目指すワールドカップまで半年を切る中で、どんな選手が必要になってくるのか選手の見極めも重要になってきます。

イングランド これまで日本とは互角

イングランドはワールドカップは4大会連続5回目の出場です。
前回2015年のカナダ大会では3位に入りました。
キャプテンでセンターバックのステファニー・ホートン選手を中心とした固い守りが持ち味で、ヨーロッパ予選では8試合をわずか1失点に抑え、7勝1引き分けで出場権を獲得しました。

日本はこれまで4回対戦し、1勝1敗2引き分けと互角の成績を残しています。

ワールドカップでは2007年中国大会では2対2で引き分け、日本が優勝した2011年ドイツ大会では1次リーグで0対2で敗れ、唯一の黒星を喫しました。

前回2015年カナダ大会では準決勝で対戦し、2対1で勝っています。

イングランドのフィル・ネビル監督は「ファンタスティックなグループに入った。ライバルのスコットランド、次にアルゼンチン、そして、われわれにとってどうしても勝ちたいと思っている相手、日本と対戦することになった。これから対戦相手の分析やそのための練習を行っていくが、とにかくまずは初戦に勝つことを重要視したい」と話していました。

アルゼンチン 日本はこれまで負けなし

アルゼンチンは世界ランキング36位。
ワールドカップは3大会ぶり3回目の出場です。

南米予選は3位で出場権を得られませんでしたが、北中米カリブ予選で4位だったパナマとのプレーオフを1勝1引き分けで制して出場権を獲得しました。

予選で5得点を挙げたフォワードのハイメス選手を中心に体格を生かしたパワーのある攻撃が持ち味です。

日本はこれまで4回対戦しいずれも勝っています。
ワールドカップでは2003年のアメリカ大会で6対0、2007年の中国大会では1対0で勝っています。

アルゼンチンのボレッロ・カルロス監督は日本の印象について「私たちにとって難しいチームだ」と話していました。

スコットランド 今回初出場

スコットランドはヨーロッパ予選では、29歳のフォワード、ジェーン・ロス選手と、20歳のミッドフィルダー、エリン・カスバート選手がともに4得点をあげる活躍を見せ、7勝1敗で通過しました。

日本はスコットランドとこれまで2回対戦し、いずれも勝っています。

最後に対戦したのは2007年の強化試合で、この時は2対0でした。

スコットランドのシェリー・ケアー監督は「日本はオリンピックやワールドカップで幾度もメダルを獲得しているチームで、選手たちはとても技術が高く、タレントぞろいだ。戦術もすばらしいし、とても強いチームだと思う」と話しました。

1次リーグでの戦いについて「ものすごくタフなグループに入った。私たちは初出場だが、強い相手とベストな状態で試合ができるよう、とにかくしっかり準備したい」と話していました。