教訓を次世代に語り継ごう 大地震の被災者が訴え 熊本

教訓を次世代に語り継ごう 大地震の被災者が訴え 熊本
東日本大震災や熊本地震など、全国の被災地の「語り部」が集まるシンポジウムが熊本市で開かれ、参加者たちは災害の教訓を語り継いでいく大切さを訴えました。
このシンポジウムは大規模災害の経験を語り継ぐ活動を続けている団体などが開いたもので、「語り部」の活動に取り組むおよそ170人が集まりました。

熊本市の井上学危機管理監が熊本地震の教訓を講演し「全国から大量の支援物資が届いたが、受け入れ態勢が整っておらず、うまく分配することができなかった。災害に備え、日頃から行政と地域と市民がつながりを深めておくことが重要だ」と訴えました。

次世代への記憶の継承をテーマにしたパネルディスカッションでは、28年前の雲仙普賢岳の噴火で被災した男性が、語り部の高齢化が進む中、継続した活動をするには高校生など直接被災した経験がない若い世代の育成が課題だと訴えていました。

宮城県石巻市の男性は、東日本大震災による津波で大きな被害を受けて7年間で人口が4分の1になった集落でも、自転車のロードレース大会などのイベントの実施が、交流人口の増加につながっていると事例を紹介しました。

シンポジウムの参加者は9日、熊本地震の被災地を回り、復興の現状を確認することにしています。