国会は会期延長せず週明け閉会へ 外国人材拡大法成立で

国会は会期延長せず週明け閉会へ 外国人材拡大法成立で
今の国会の焦点となっていた外国人材の受け入れを拡大するための法律が成立し、国会は会期を延長せず、週明けに閉会します。
外国人材の受け入れを拡大するため、来年4月から新たな在留資格を設ける出入国管理法の改正案の成立を阻止しようと、野党側は、参議院法務委員長の解任決議案に加え、7日、安倍総理大臣、山下法務大臣に対する問責決議案を相次いで提出しました。

しかし、いずれも参議院本会議で否決されたのを受け、8日午前0時すぎから参議院法務委員会が開かれ、大勢の与野党の議員が詰めかける中、法案は可決されました。

そして、参議院本会議でも、自民・公明両党と日本維新の会などの賛成多数で可決され、午前4時すぎに成立しました。

法律の審議時間は衆参両院の法務委員会で、合わせておよそ40時間でした。

また、野党側の対応では、立憲民主党が、廃案を目指した一方、国民民主党は、独自の対案を提出し、法案に反対したうえで、付帯決議には賛成しました。
さらに国民民主党が求めた内閣不信任決議案の提出は、野党側の足並みがそろわず、見送られました。

国会は、10日に会期末を迎え、成立に至らなかった国民投票法の改正案を継続審議にする手続きなどが行われ、会期を延長せず閉会します。

「数の力で押し切りまん延」

国民民主党の玉木代表は、党の地方組織の代表を集めた会合であいさつし、「最後は数の力で通されてしまったが、成立を阻止しようと、一番先頭に立って政府と強く向き合うと同時に、党が示した対案に基づいて付帯決議を取り、一歩でも二歩でも、穴だらけの法案の穴を埋めて、よりよい法案になるよう、務めも果たした」と述べました。

そのうえで、玉木氏は、「十分な審議もせずに、数の力で押し切ることがまん延する国会になってしまった。熟議の民主主義から最も遠い悲しむべき状況に、日本の国会が陥りつつあり、悔しさや責任を改めて感じている」と述べました。

「運用チェックし早期の法改正を」

外国人材の受け入れを拡大するための法律が成立したことについて、立憲民主党の枝野代表は、「とても認められない」と批判したうえで、運用を厳しくチェックし、早期の法改正を目指す考えを示しました。

この中で、立憲民主党の枝野代表は、群馬県桐生市で記者団に対し、「法律は、『白紙で委任しろ』という中身になっており、とても認められない。運用を厳しくチェックしできるだけ早く、本来のあるべき内容に改善していく法改正ができるようにしたい」と述べました。

また、枝野氏は、外国人技能実習制度の問題について、「役所には、労働基準法違反などの犯罪を知ったときに告発義務がある。これまで告発を怠っていたと思われる点を指摘し、違反を厳しく摘発するよう迫っていきたい」と述べ、政府に対し、引き続き、問題の解決を求めていく考えを示しました。