フィギュア GPファイナルSP 女子 紀平首位 男子 宇野2位

フィギュア GPファイナルSP 女子 紀平首位 男子 宇野2位
フィギュアスケートのグランプリファイナルは6日、カナダで女子シングル前半のショートプログラムが行われ、16歳の紀平梨花選手が今シーズンの世界最高得点を更新する82.51をマークしてトップに立ちました。
フィギュアスケートのグランプリファイナル、男女のシングルには、10月から行われたグランプリシリーズの成績上位、それぞれ6人が出場します。
6日はカナダのバンクーバーで前半のショートプログラムが行われました。

初出場の紀平選手は冒頭、得意のトリプルアクセルを成功させると、続く3回転フリップと3回転トーループの連続ジャンプを決め、スピンも3つのうち2つで最高評価のレベル4を獲得しました。

紀平選手は、ほぼ完璧な演技で、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手が持っていた今シーズンのショートプログラムの世界最高得点を更新する82.51をマークしてトップに立ちました。

ピョンチャンオリンピック金メダルのザギトワ選手は77.93で2位、坂本花織選手は70.23で4位、宮原知子選手は67.52で6位となっています。

紀平「想像以上の点数でうれしい」

紀平梨花選手は、今シーズンの世界最高得点を更新したショートプログラムの演技について、「落ち着いて演技できたし、想像以上の点数が出てうれしい。リンクに立ったときも大舞台という意識は特になく、集中して完璧に滑れるようジャンプのイメージだけを考えていた」と振り返りました。

さらに、ここまでの大会ではショートプログラムでミスが続いていたことについて「現地で思うような練習ができなかったり、会場の氷の状態や雰囲気に負けてしまったりしていた。今大会では、練習から満足いくまで滑ってしっかりといいイメージをつくることができたのが大きかった。きょうのトリプルアクセルは90点くらいのできかなと思う」と落ち着いて話していました。

そしてアリーナ・ザギトワ選手を抑えてトップに立ったことについて、「あまり実感はない。フリーの演技もあるし、気は抜けないので、あすの練習でしっかりとジャンプを確認したい」と話していました。

最後に、ショートプログラムの開始時間が現地の午後9時だったことに触れ「しっかりとお昼寝ができてよかった。お昼寝ができたかどうかで大きな差があると思う」と笑顔で話しました。

濱田コーチ「洗練され総合力ついた」

紀平梨花選手を指導する濱田美栄コーチは、今シーズンの世界最高得点を更新する82.51をマークした演技について、「最後まで安心はできなかったが、とてものびのびと滑っていたので、取りこぼしがなければこれくらいの点数は出ると思っていた。ただ、ジャンプの質は完璧ではないので、さらにベストの演技ができれば83点か84点はいくと思う」と笑顔で話していました。

さらに「ここまで成長したのは、トリプルアクセルだけのおかげではないし、それを跳べても勝てない選手はたくさんいる。どんな細かい練習も嫌がらず、我慢して何回も何回も繰り返しやってきたことで、スケートが洗練されてきて総合力がついた。本当に落ち着いて滑っている」と目を細めていました。

ザギトワ「少し緊張していた」

ショートプログラムで2位のロシアのアリーナ・ザギトワ選手は、「きょうは少し緊張していた。いろいろな思いが頭の中をめぐる中で演技をしなければならず、最大限の力を出せなかった。それでも、やりきれてよかった」と振り返りました。

一方、自身の演技の前に紀平梨花選手がザギトワ選手の持っていた今シーズンの世界最高得点を更新したことについては、「私は他のスケーターに注意を払わないので、演技は見なかったし、スコアも見ていない」と話しました。

坂本「90点くらいのでき」

ショートプログラムで4位につけた坂本花織選手は「すごく緊張したが、最後までしっかりやりきれたし楽しくできた。スピンとステップは満足していないが、全体的に90点くらいのできだと思う。フリーまで1日あくので、ミスなくベストの演技ができるように集中を切らさないでいきたい」と話していました。

宮原「ゆがんだジャンプ直して」

ショートプログラムで6位の宮原知子選手は、「自信がなかったわけではないが、練習でよくなかったジャンプが試合でそのまま出てしまった。フリーまで1日あくので、気持ちをしっかり切り替え、ゆがんでしまったジャンプをしっかり直して自分の滑りを見せられるように頑張りたい」とことば少なに話していました。

男子は宇野が2位

男子シングルはオリンピック2連覇の羽生結弦選手が右足首のケガで欠場しましたが、ピョンチャンオリンピック銀メダルの宇野昌磨選手が出場しました。

宇野選手は、冒頭の4回転フリップで失敗しましたが、その後のジャンプには成功し、91.67で2位につけました。

去年のこの大会を制したアメリカのネイサン・チェン選手が92.99でトップに立ちました。

後半のフリーは、男子が現地の7日、女子が8日に行われます。

宇野「驚くくらい調子悪かった」

ショートプログラムで2位につけた宇野昌磨選手は、「日本でいい練習ができ、調子も上げてきたところだったがけさの練習と演技直前の練習がひどい内容だった。フリップもトーループも失敗し、安心できるジャンプが何一つなく、自信を喪失してしまった。久々に試合に行きたくないと思ってしまったし、自分でも驚くくらい、過去になかったほど調子が悪かった」と振り返りました。

フリーの演技については、「試合でいい演技をするために、きょうまでいろいろな練習をしてきたが、残念ながらショートプログラムでは、それがかなわなかった。フリーまで時間はないが、できるだけ切り替えてよりよい演技ができるように頑張りたい」と話していました。

首位のチェン「あまり満足はしていない」

男子シングルのショートプログラムでトップに立ったアメリカのネイサン・チェン選手は「演技全体としては、まずまずのできだったが、ジャンプで大きなミスがあったのであまり満足はしていない。それでも、今シーズン、少し苦戦をしていたトリプルアクセルと4回転フリップをしっかりと決められたのはよかったと思う」と話していました。