人気SNSに裸の少女の動画投稿 25歳の高校教諭逮捕 愛知

人気SNSに裸の少女の動画投稿 25歳の高校教諭逮捕 愛知
世界で4億人以上が利用するとされ、デザイン性の高さや写真との相性のよさが人気のSNS「タンブラー」に、裸の少女の動画を投稿し誰もが見られる状態にしたとして、京都府警察本部は、愛知県の高校教諭を逮捕しました。
逮捕されたのは、愛知県立猿投農林高校の教諭、鹿島凌容疑者(25)で、警察によりますと、ことし1月、インターネット上に裸の少女の動画を投稿し誰もが見られる状態にしたとして児童ポルノ禁止法違反などの疑いが持たれています。

これまでの調べによりますと、鹿島教諭がわいせつな動画を投稿していたのが「タンブラー」というSNSです。

「タンブラー」は、写真や動画などを切り貼りして共有でき、デザイン性の高さや写真との相性のよさから20代から30代の若者の間で人気が高まっています。

ユーザー数は、ツイッターの3億3000万人余りに対し、タンブラーは4億4000万人余りとされ、特に海外では主要なソーシャルメディアの1つとされています。

警察によりますと、鹿島教諭は、ネット上で見つけた少女の動画を載せていて、調べに対して「自分で楽しむためで誰もが見られるようにしたつもりはない」と供述しているということです。

また、警察は、鹿島教諭がタンブラーに掲載したわいせつな動画をさらに拡散させていたとして、岩手や兵庫など11の都道府県の13人の少年や男らを一斉に摘発して調べています。

愛知県教委「厳正に処分する」

愛知県教育委員会の教職員課は「現職の教師が逮捕されたことは遺憾だ。詳細な事実を確認したうえで、厳正な処分を行いたい」とコメントしています。

規制強化にユーザーは…

タンブラーは、京都府警を通じてコメントを発表し「未成年を脅かすコンテンツを一切許容しません。業界における課題でもあり、コンテンツの保護を実現し監視するため、世界中の同業企業や警察、あらゆるパートナーとの協力を継続していきます」としています。

タンブラーは、これに先立って、児童ポルノ対策としてガイドラインを変更すると発表し、成人向けコンテンツを今月17日以降、一切投稿できなくしたうえで、すでに投稿されているものについてはユーザーにメッセージを送って削除を促していくとしています。

これを受けて、ツイッター上には利用者の声が多く投稿されています。

「ガイドラインが変更されてしまうとタンブラーの魅力がなくなってしまう」とか「タンブラーもアダルトコンテンツを完全排除ですか。いずれはこうなるとは思ってたけども」といった投稿のほか、「アダルト禁止になるなんて、生きがえが1つ減った」と、中にはわいせつな映像の投稿を肯定するような投稿も見られます。

AIを使ったわいせつな動画などの規制は段階的に始まっていますが、「AIの精度が緩い」「動物のイラストの画像をAIがアダルト判定にした」などと指摘する投稿が早くも話題となっていて、児童ポルノを適切に排除できるかどうかが課題となります。

専門家「悪いのは児童ポルノを作って拡散すること」

今回の事件についてインターネットの問題に詳しい立命館大学の上原哲太郎教授は「タンブラーは比較的規制が緩い部分があったが、表現の場として何でも発信できるとして人気があった。タンブラーが悪いのではなく、児童ポルノを作り、拡散することが悪いのであって、今回の規制でこうした人たちがどこに流れていくのか注視する必要がある。AIによる規制はまだ難易度が高く、非常にコストもかかる。児童ポルノは人権侵害であり、どうやって対応していくのか社会で考えていかないといけない」と話しています。