アメリカ ロシアに対し60日以内にINF順守の対応求める

アメリカ ロシアに対し60日以内にINF順守の対応求める
アメリカのポンペイオ国務長官はロシアに対して、60日以内にINF=中距離核ミサイル全廃条約を順守する対応をとらなければ、条約を正式に破棄する手続きを始めると明らかにし、対応を求めました。
アメリカのトランプ大統領は冷戦時代にアメリカと旧ソビエトが結んだINF=中距離核ミサイル全廃条約を破棄する考えを示し、ロシア側にも伝えています。

これについてアメリカのポンペイオ国務長官はベルギーの首都ブリュッセルで4日、記者会見し「ロシアは条約の限度を超える射程のミサイルを配備し、ヨーロッパにとって直接の脅威になっている」と指摘しました。

また、アメリカは2013年から少なくとも30回にわたりこの問題を提起したにもかかわらず、ロシアが対応しなかったと非難しました。

そのうえで、ポンペイオ長官はロシアに対して、60日以内に条約を順守するよう求め、守られなければアメリカは条約を正式に破棄する手続きを始める方針を明らかにしました。

アメリカが期限を区切って要求を突きつけたことに対してロシアがどのような反応を示すのか注目されます。

ロシア 条約違反を否定

これについてロシア外務省のザハロワ報道官は「われわれは条約の規定を厳格に守っている」と述べて、改めて条約違反を否定しました。

また、ロシア議会下院・国防委員会のシャマノフ委員長は、「ロシアには最後通告されるいわれはない」と条約違反だとする根拠がないと主張したうえで「ロシアはアメリカに何度も話し合いの席に着くよう提案したが、アメリカは応じなかった」と述べ、期限を区切って要求を突きつけたアメリカの対応は一方的だと批判しました。

外務省「条約終了は望ましくない」

外務省の大菅外務報道官は記者会見で、「アメリカの問題意識は理解しているが、INF=中距離核ミサイル全廃条約が軍備管理や軍縮において歴史的に果たしてきた役割も鑑みれば、条約が終了せざるをえない状況は望ましくない。日本としては、地域の安全保障に与える影響なども踏まえ、アメリカとしっかり協議しつつ、ロシアや中国を含む関係国ともやり取りを行っていきたい」と述べました。