「足を取られそうに」 ペトラ遺跡の土石流 日本人観光客

「足を取られそうに」 ペトラ遺跡の土石流 日本人観光客
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中東のヨルダンにある世界遺産のペトラ遺跡で土石流が発生してから一夜明けた10日、難を逃れた日本人観光客が首都アンマンの空港で取材に応じ、「水に足を取られそうになった」などと当時の緊迫した様子を明らかにしました。
ヨルダンでは9日、各地で大雨が降り、南部にある世界遺産のペトラ遺跡で土石流が発生、日本人の団体観光客とガイド、あわせて47人が現場に居あわせましたが、全員、避難して無事でした。

一夜明けた10日、このうちおよそ30人が帰国のため首都アンマンの空港に到着し、NHKの取材に対し当時の緊迫した様子を明らかにしました。

土石流から逃れた男性は、「水がどーっと流れてきて、足をとられそうになった。壁際によじ登るようにして逃れた。足がちょっと弱いので、厳しかったですね」と、当時の様子を振り返りました。

また、50代の女性は、「私は後ろのほうだったので大丈夫でしたが、ロバが流れたり人が流れたりして、みんな大変だったようです。現地の人たちがロープを使って助けてくれました」と話していました。

このあと観光客の人たちは帰国の途につきました。

ヨルダンでは9日、各地で大雨による洪水などが発生し、政府の発表よりますとこれまでに12人が死亡、1人が行方不明になっています。
団体旅行客とは別にペトラ遺跡を訪れた日本人観光客が撮影した写真や映像には、茶色い泥水が流れ込み、水位が急激に上がる様子などが写っています。

日本人観光客の男性が撮影した、9日朝のペトラ遺跡です。

空に薄い雲がかかっていますが、青空が広がっています。その後、厚い雲がたれこめて雨が降り出しました。写真には、ペトラ遺跡を通る道の中央に水がたまり始めている様子が写っています。

男性は雨宿りをしながらおよそ2時間かけて遺跡の入り口まで帰り、その後、土石流が遺跡の方向に流れていくのを目撃したということです。

その様子を撮影した写真では、枯れた川のような低い場所に茶色い泥水が流れ込み、水位が急激に上がり、近くで撮影していた人があわてたように高いところにのぼる様子が写っています。

また、この男性が撮影した映像には、泥水がごう音とともに水しぶきを上げながら流れる様子が写っていて、水の勢いが非常に強かったことがわかります。

当時の様子について、この男性は、「ペトラ遺跡から帰って、30分くらい経ってから周りがガヤガヤし始め、何かと思って見に行ったら一気に、だーっと濁流が来ました。ひどくなる前に帰ってきて良かったと思った」と話していました。