鹿島アントラーズがアジアナンバー1に ACLで初優勝

鹿島アントラーズがアジアナンバー1に ACLで初優勝
サッカーのアジアナンバーワンのクラブを決めるACL=アジアチャンピオンズリーグは10日、ホームアンドアウェー方式の決勝の第2戦が行われ、J1の鹿島アントラーズがイランのペルセポリスに0対0で引き分け、対戦成績を1勝1引き分けとして初優勝しました。
アントラーズは、今月3日に、ホームのカシマスタジアムで行われた決勝の第1戦を2対0で勝ち、10日、アウェーとなるイランの首都、テヘランでの第2戦に臨みました。

アントラーズは、前半14分、フォワードの鈴木優磨選手のクロスボールからミッドフィルダーの土居聖真選手が右足で強烈なシュートを打ちましたが枠を捉えることができず0対0で折り返しました。

後半は、逆転での優勝には勝つしかないペルセポリスの猛攻が続きましたがゴールキーパーのクォン・スンテ選手を中心に粘り強く守って最後まで得点を与えませんでした。

アントラーズは、ペルセポリスと0対0で引き分け、対戦成績を1勝1引き分けとして初優勝しました。

Jリーグ勢の優勝は、2007年と去年の浦和レッズ、2008年のガンバ大阪に続いて史上3チーム目で、アントラーズは出場8回目にして初のアジア王者に輝きました。また、大会のMVPには14試合すべてに先発出場し2得点をあげたアントラーズの22歳のフォワード、鈴木優磨選手が選ばれました。

昌子「このタイトルは悲願」

鹿島アントラーズのディフェンダー、昌子源選手は、「日本で待っているたくさんのサポーターのためにも優勝を決めたかったし、自分たちにとってもこのタイトルは、本当に欲しかったもので悲願だった。全員で守り抜いて勝ち取った優勝だと思う」と喜びを話しました。

鹿島 国内で19のタイトル

鹿島アントラーズは、これまでにJリーグで8回、Jリーグカップで6回、天皇杯で5回と国内三大タイトルを合わせて19回獲得してきました。

これは、Jリーグのチームで最多となります。

一方で、ACL=アジアチャンピオンズリーグは過去7回出場していますが、ベスト8が最高で、8回目の挑戦で初めてタイトルを獲得しました。

優勝は選手層の厚さ

鹿島アントラーズがACL=アジアチャンピオンズリーグで初優勝した勝因はどの選手が出場してもトップパフォーマンスを維持できるように選手層を厚くしたことです。

アントラーズは、過去7回の挑戦ではね返されてきたACL優勝を今シーズンの1番の目標に掲げ、チームづくりを進めてきました。

その中で課題となったのはワールドカップロシア大会の中断期間によって過密日程が避けられないリーグ戦、Jリーグカップ、天皇杯を含めた連戦をどう乗り切るかでした。

大岩剛監督は、主力だけに頼らず控えに回っていた選手や若手にも積極的に出場の機会を与えるなど勇気をもった采配でチーム力を高めてきました。

例えば、センターバックは、日本代表の昌子源選手と韓国代表のチョン・スンヒョン選手を軸に起用しながら連戦のときには今シーズン加入した25歳の犬飼智也選手を抜てきしました。

さらに若手の成長もあり、夏場に、主力の昌子選手がけがで戦列を離れても守備が崩れることはありませんでした。

また、右サイドバックは31歳の西大伍選手とことし3月にドイツ2部のチームから復帰した元日本代表の内田篤人選手の経験豊かな2人を併用。

内田選手は世界での経験を若い選手に伝えるとともにACL準決勝の第1戦では決勝ゴールを決めるなど、ベテランらしい役割を果たしました。

さらに、ことし7月には元日本代表監督のジーコ氏がチームの強化を担うテクニカルダイレクターに就任したことも追い風になりました。

みずからの人脈をいかしてすぐに手薄になっていた攻撃陣の補強に乗りだしブラジル人ミッドフィルダーのセルジーニョ選手を獲得しました。

セルジーニョ選手はスペースに飛び込むスピードと強力なシュートが持ち味で、大会のMVPを獲得した鈴木優磨選手とともに攻撃の軸となり、ACLでは決勝の第1戦まで5試合連続ゴールを決め、優勝の立て役者となりました。

これまで国内三大タイトルをJリーグのチームで最も多い19回獲得してきたアントラーズは、ACLでも戦えるチームづくりを進めることで戦力が底上げされ、また1つ輝かしい功績を加えました。