米 山火事 9人死亡 南部は20万人超に避難命令

米 山火事 9人死亡 南部は20万人超に避難命令
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アメリカ・カリフォルニア州の複数の場所で発生した大規模な山火事で、州の北部では、これまでに9人が死亡しました。一方、南部でも、ロサンゼルス近郊で発生した山火事で20万人以上に避難命令が出されています。
カリフォルニア州では8日、北部のパラダイスと南部のロサンゼルス近郊にあるベンチュラで山火事が発生し、消火活動が続いていますが、風が強く、火の勢いは衰えていません。

北部のパラダイスの状況について、地元の消防が9日に開いた会見によりますと、焼失面積はこれまでに3万7000ヘクタールに上り、9人が死亡したほか35人の行方が分からないということです。

また、住宅を中心に6700棟以上が焼失し、5万2000人以上が避難しているとしています。

この山火事による煙は、南におよそ300キロ離れたサンフランシスコ周辺にまで流れ、サンフランシスコ国際空港では視界が悪化したため、キャンセルや遅延が相次ぎました。

一方、ロサンゼルス近郊の山火事は、7日に乱射事件が起きたばかりのサウザンドオークスやその周辺で燃え広がっています。

地元の消防によりますと、これまでにおよそ1万5000ヘクタールが焼失し、20万人以上に避難命令が出されています。

このうち、ロサンゼルスに隣接し、美しい海岸や高級住宅街で知られるマリブでは、全域に避難命令が出され、世界的な人気歌手のレディー・ガガさんや女優やモデルとして活躍するキム・カーダシアンさんら、多くの有名人が自宅から避難したことをSNSで伝えています。

カリフォルニア州当局は、山火事が発生した地域を対象に非常事態宣言を出していて、ロサンゼルスとサンフランシスコにある日本総領事館は、現地に滞在する日本人や日本からの観光客に対し、最新情報を入手して安全を確保するよう呼びかけています。

トランプ大統領が批判「森林管理が不十分」

アメリカ・カリフォルニア州の複数の場所で大規模な山火事が発生したことについて、トランプ大統領は10日、ツイッターに「カリフォルニアで、このような死を招くような犠牲の大きい山火事が起きるのは森林の管理が不十分だからだ」と書き込みました。

そのうえで「毎年、多額の金が投入されているが多くの命が失われている。改善されないならばもう連邦政府からの金はなしだ!」として、森林管理の在り方を改善するようカリフォルニア州当局などに強く求めました。

カリフォルニア州 山火事相次ぐ

カリフォルニア州では、このところ、北部のサンフランシスコ周辺と南部のロサンゼルス周辺で大規模な山火事が相次いでいます。

去年10月には、ワインの生産地として知られる北部のソノマ郡やナパ郡周辺で山火事が発生し、40人以上が死亡しました。

3万8000ヘクタール以上が焼失し、大きな被害をもたらしました。

去年12月には、ロサンゼルス近郊のベンチュラで大規模な山火事が発生し、焼失面積は11万3000ヘクタールにのぼりました。

この面積はカリフォルニア州の山火事としては最大でした。

ところが、ことし8月にサンフランシスコの北部にあるメンドシーノ郡周辺で起きた山火事は、それを上回りました。

この山火事は鎮火まで1か月半ほどかかり、焼失面積が16万ヘクタールに達しました。

カリフォルニア州の山火事は、強風による送電線の切断や落雷などによって発生し、高温で乾いた強い風にあおられて燃え広がるケースが多くあります。

さらに、地球温暖化によって猛暑や干ばつが続いたために草木が枯れやすくなり、火が一段と燃え広がりやすくなっているとも指摘されており、地元のメディアは「山火事の起きやすい時期は長くなっていて、今や年中行事となっている」と伝えています。