米中間選挙 若者の投票率の大幅上昇で下院の民主躍進か

米中間選挙 若者の投票率の大幅上昇で下院の民主躍進か
アメリカのトランプ政権への審判と位置づけられた中間選挙は、上院は与党・共和党が多数派を維持した一方、下院は野党・民主党が8年ぶりに多数派を奪還しました。専門家のグループは、若者の投票率が大幅に上昇したことが下院での民主党の躍進につながったという見方を示しています。
アメリカ議会の中間選挙の結果、連邦議会上院は、改選されない議席も含めて、これまでに与党・共和党が51議席、野党・民主党が46議席を獲得し、共和党が多数派を維持することになりました。

一方、下院は、共和党が201議席、民主党が224議席を獲得し、民主党が8年ぶりに多数派を奪還しました。

結果について若者の政治意識を調査しているタフツ大学の研究所は7日、出口調査などを基に、18歳から29歳の若者の投票率は前回、4年前の21%から今回は31%と大幅に上昇したと推計されると発表しました。

研究所では「銃規制を求める高校生が投票を訴える運動を起こしたり、民主党が若者への呼びかけに力を入れたりしたことが若者の行動に大きな影響を与えた」と分析しています。

そのうえで、いずれも接戦の末、民主党候補の当選が確実になった西部 ネバダ州の上院選や中西部 ウィスコンシン州の知事選を例に挙げ、それぞれ、若者の民主党候補への投票が共和党候補への投票より37ポイントと23ポイント上回っていたとして、民主党候補を支持した若者の投票行動が下院の多数派を奪還し、接戦州の知事選で競り勝つ原動力になったという見方を示しています。

各州の知事選では民主が伸ばす

今回の中間選挙では、各州の知事選挙も全米50州のうち36の州で行われ、ABCテレビによりますと野党・民主党が選挙前よりも7人増やして16人、与党・共和党が7人少ない、19人が当選を確実にしました。

選挙が行われなかった州を合わせると、州知事は、共和党は26人、民主党は23人となります。

アメリカの州知事は2020年の国勢調査をうけて行われる選挙区の区割りでも拒否権を発動するなど大きな権限を持ち、大統領選挙に向けて影響力があることから結果が注目されていました。

注目されていた州のうち、中西部 ウィスコンシン州では民主党のエバーズ氏が、おととしの大統領選挙に向けた共和党の候補者選びで、一時は有力な大統領候補とみなされていたウォーカー氏をやぶりました。

また中西部 イリノイ州や、中西部 ミシガン州でも民主党が共和党から知事の座を奪いました。

一方、南部 フロリダ州ではトランプ大統領が全面的に支援した共和党のデサンティス氏が、黒人としてフロリダ州で初めての州知事を目指した民主党のギラム氏をやぶって当選を確実にしました。

また、西部 コロラド州では、民主党のポリス氏が同性愛者であることを公表したうえで、当選を確実にした初めての州知事となります。

南部 ジョージア州は、民主党のエイブラムス氏がアメリカでは黒人女性として初めての州知事を目指していますが接戦となっていて、まだ結果が出ていません。