トランプ大統領「上院勝利は歴史的快挙」民主党に連携呼びかけ

トランプ大統領「上院勝利は歴史的快挙」民主党に連携呼びかけ
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アメリカのトランプ大統領は、中間選挙から一夜明けた7日、ホワイトハウスで記者会見し、「議会上院での共和党の勝利は、歴史的な快挙だった」と強調しました。その一方で、下院は野党・民主党が多数派を奪還し上院と下院で多数派が異なる「ねじれ」の状態となることを受けて、民主党に連携を呼びかけました。
アメリカ議会の中間選挙が6日行われ、ABCテレビによりますと、これまでに上院は改選されない議席も合わせて与党・共和党が51議席、野党・民主党が46議席を獲得し、共和党が多数派を維持することになりました。一方、下院は共和党が201議席、民主党が223議席を獲得し、民主党が8年ぶりに多数派を奪還しました。

トランプ大統領は、中間選挙から一夜明けた7日昼過ぎ(日本時間の8日未明)、ホワイトハウスで記者会見し、「議会上院での共和党の勝利は歴史的な快挙だった。われわれは多額の資金が民主党側に投入され、メディアの敵意に満ちた報道があったにもかかわらず、これを成し遂げた」と述べ、上院で多数派を維持した意義を強調しました。

また、「この60日間で私は30か所を遊説し、共和党候補者たちを支援した結果、昨夜の段階で11人のうち9人が勝利した」と述べて、自分の応援が功を奏して、共和党が上院で多数派を維持できたという認識を示しました。

そのうえで、下院は野党・民主党が多数派を奪還し、上院と下院で多数派が異なる「ねじれ」の状態となることを踏まえ、「いまこそお互いが一緒にやるときだ」と述べ、民主党に連携を呼びかけました。

さらに経済分野においても、「経済成長やインフラ整備、貿易などで民主党と連携していくことができると思う」と述べ、民主党と連携していきたいという考えを示しました。

トランプ大統領としては、今回の選挙の結果を受けて、議会での対立が激化し、政権運営が困難になることを避けたいという思いがあるものとみられます。

日本との貿易交渉に厳しい姿勢

トランプ大統領は7日の記者会見で、日本との貿易問題について問われると、「安倍総理大臣は最も親しい友人だが、日本はアメリカと公正な貿易をしていないといつも伝えている。低い関税でたくさんの車を輸出してきた。日本を非難するつもりはないが、多額の貿易赤字を抱えている」と述べ、来年1月にも始まる日本との貿易協定をめぐる交渉に向けて、厳しい姿勢で臨む考えを示しました。

米朝会談「来年の早い時期に」

トランプ大統領は7日の記者会見で、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長との2回目の首脳会談について「来年の早いうちに行う」と述べて、来年になるという見通しを明らかにしました。

また8日に予定されていたポンペイオ国務長官とキム委員長の側近のキム・ヨンチョル副委員長との会談が直前で延期されたことについては「変更しただけで別の日に行う。われわれは協議を決して急いではいない」と述べました。

イラン制裁「原油の値上がり避ける」

トランプ大統領は7日の記者会見で、イラン核合意からの一方的な離脱にともない、イラン産原油の禁輸などを盛り込んだ経済制裁を今週、発動させたことについて「わが国史上、最強の制裁だ」と述べ、改めて強硬な姿勢を示しました。
一方で、イランとの取引を禁じる対象から、日本を含む8つの国と地域は除外したことについて、「原油の値上がりを避けるためだ。原油の価格がここ2、3か月、大きく下がっているのは私のおかげだ」と述べて、原油価格の値上がりを避けるための措置だとしたうえで、一時的なものになると強調しました。

民主党は監視機能強化の考え

中間選挙を受けて記者会見した野党・民主党の下院トップ、ペロシ院内総務は「議会には権力を監視する責任がある」と述べ、民主党が多数派を奪還した下院でトランプ政権に対する監視機能を強化していく考えを示しました。

記者会見の中でペロシ院内総務は、今回の中間選挙について「アメリカの民主主義の健全性を取り戻すための投票だった。アメリカ国民は歯止めが利かない共和党政治を終わらせ、権力の集中を防ぐための抑制と均衡を求めた」と述べました。

そのうえで、民主党が議会下院で調査する構えを示しているトランプ大統領の納税申告書について「われわれは権力を監視する責任がある。われわれが要求すれば情報が来ることを望む」と述べ、公開を拒むトランプ大統領をけん制しました。

一方でペロシ院内総務は、トランプ大統領と電話で会談し、双方が連携できる分野について協議したことを明らかにし、インフラの整備や処方薬の価格低下などでの連携に期待を示しました。