焼き肉チェーン店で集団食中毒 2審も個人の責任は認めず

焼き肉チェーン店で集団食中毒 2審も個人の責任は認めず
7年前、焼き肉チェーン店で起きた集団食中毒をめぐり、富山県の遺族が運営会社の当時の社長などに賠償を求めた裁判の2審の判決で、東京高等裁判所は「適切に処理していたとしても食中毒の発生を避けられたとは言えない」として、1審に続いて、当時の社長など個人の責任については認めませんでした。
7年前の平成23年に、焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の北陸3県と神奈川県の店舗でユッケなどを食べた181人が食中毒になって、このうち5人が死亡し、富山県内の遺族や被害者9人が金沢市にあった店の運営会社「フーズ・フォーラス」と当時の社長や店長に賠償を求めました。

1審の東京地方裁判所は、ことし3月の判決で、運営会社に1億9000万円余りの賠償を命じたものの、当時の社長など個人の責任については「重大な過失があったとは言えない」などとして認めず、原告のうち遺族2人が控訴していました。

7日の2審の判決で、東京高等裁判所の川神裕裁判長は「食中毒の原因は納入されたユッケ用の肉に大腸菌が付いていたことで、店で適切に処理していたとしても食中毒の発生を避けられたとは言えない」と指摘して、1審に続いて、社長など個人の責任については認めませんでした。

運営会社の賠償については1審で判決が確定しています。

原告「この結果を納得できるわけがない」

判決について、原告の小西政弘さんは「さまざまな人に責任があると思うが、店側の人は謝罪にも来ない。この結果を納得できるわけがない」と話していました。

また、原告側の大澤寿道弁護士は「過失を認めるハードルが高いと感じた。上告については、原告と話し合って考えたい」と話していました。