インド政府 鉄鋼製品の関税引き上げ WTO“協定違反”

インド政府 鉄鋼製品の関税引き上げ WTO“協定違反”
WTO=世界貿易機関はインド政府が一部の鉄鋼製品の関税を引き上げた緊急の輸入制限、セーフガード措置について日本政府の主張を認め、WTO協定違反だとする判断を示しました。
インド政府は3年前、自動車などに使われる「熱延コイル」の輸入が増え、国内の鉄鋼産業に損害を与えているとして、関税率を20%に引き上げるセーフガード措置を発動しました。

これに対して日本政府は、インドの鉄鋼産業への損害が明らかではなくセーフガード措置の発動はWTO協定に違反しているとして去年、提訴していました。

経済産業省によりますと、審理を進めていたWTOの1審にあたる小委員会は日本側の主張をほぼ認め、インドの措置は協定違反だとする判断を示したということです。

インドが60日以内に2審にあたる上級委員会に上訴しなければ、日本の勝訴が確定することになります。

今回、問題となったセーフガード措置はことし3月にすでに失効して、直接、得られるメリットはありませんが、経済産業省は、「発動根拠が明らかでないセーフガードは違反だとする前例を示したことは成果だ」としています。