サハリンの残留邦人の暮らし伝える写真展

サハリンの残留邦人の暮らし伝える写真展
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戦後の混乱の中、かつての樺太、今のサハリンから帰国できず、現地に残った残留邦人とその家族の暮らしを伝える写真展がサハリンで開かれました。
写真展は日本領だった樺太、現在のロシア・サハリン州のユジノサハリンスクで、現地の日本総領事館などが主催して初めて開かれ、日本人カメラマンの後藤悠樹さんが撮影した残留邦人やその家族の写真、およそ250枚が展示されています。

展示された写真には、サハリンで暮らす残留邦人の女性が、ロシア式の家庭菜園で野菜を育てたり、友人と談笑したりといった日常の暮らしが写し出されています。

また、残留邦人2世の女性が子どもをあやす様子を捉えた写真には、日本やロシアの民芸品なども確認でき、さまざまな文化が溶け込んだ生活ぶりを表しています。

会場には残留邦人やその家族たちも訪れて、うれしそうに見入っていました。

サハリン南部で暮らす81歳の渡辺ハツエさんは「この写真のように暮らしています。少し恥ずかしいけど、うれしいです」と話していました。

サハリンには終戦直後、およそ1500人の日本人が残り、現在は50人ほどになっているということです。

撮影した後藤さんは「戦後、つらい人生を歩んできた人たちの背中を押してあげられるような機会になってほしい」と話していました。