国境なき医師団 ナウルでの難民への医療活動停止で抗議

国境なき医師団 ナウルでの難民への医療活動停止で抗議
南太平洋の島国ナウルは、国内にいる難民に医療支援を行っている国際NGOに対し、突然、活動の停止を求め、NGO側はこれに強く抗議しました。背景には、長期間、難民をナウルなどの他国に留め置いているオーストラリアの移民政策があり、NGOはこうした政策の改善も訴えています。
活動の停止を求められたのは、国際NGO、国境なき医師団です。

ナウルは、経済支援などと引き換えにしたオーストラリアとの協定で、正規の手続きを経ずにオーストラリアへの入国を試みる難民の移送を受け入れていて、国境なき医師団はナウルでこうした人たちの心理ケアなどを行ってきました。

しかし、国境なき医師団によりますと今月5日、ナウル政府から「もはや医療支援の必要はない」として、突然、活動の停止を求められたということです。

これを受けて、国境なき医師団は11日にシドニーで記者会見し、「心にトラウマを抱える人も多く、自殺を試みる人もいる」として支援の継続を訴えました。

これに対し、ナウル政府は「難民は地元の人とも仲よく暮らし、医療も受けられている」として、難民たちが十分な支援を受けられていないという批判を否定しました。

オーストラリアの移民政策によって、5年以上他国に留め置かれている難民もいて、ナウルでは一時、人口の10%に上ったということです。

国境なき医師団は「留め置かれている間にも彼らの心理状態は極めて悪化している」として、オーストラリアに対し政策の改善も訴えました。