米国務長官「北朝鮮の非核化には制裁の実施必要」

米国務長官「北朝鮮の非核化には制裁の実施必要」
北朝鮮に対する制裁の実施状況をまとめた国連安全保障理事会の報告書が、ロシアの反対で公表できない異例の事態が続いています。これについて、アメリカのポンペイオ国務長官は「制裁決議を損なうものだ」とロシアを批判し、北朝鮮の非核化のためには制裁の着実な実施が必要だと強調しました。
国連の安全保障理事会は今月初め、北朝鮮への制裁の実施状況をまとめた専門家パネルによる報告書を公表する予定でしたが、ロシアの反対で公表できない異例の事態が続いていて、アメリカは、ロシアがみずからの制裁違反が記された報告書を書き換えるよう圧力をかけたと指摘しています。

アメリカのポンペイオ国務長官は、14日に急きょ開いた記者会見で、「ロシアは制裁決議を故意に損なおうとしている。報告書は1国が言葉を起草したり書き加えたりしてはならない」と述べて批判しました。

そのうえで、ポンペイオ長官は、「トランプ大統領が、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に完全な非核化が必要だと確信させるためには、制裁こそが重要だ」と述べ、国際社会による制裁の着実な実施が必要だという考えを強調しました。

国連安保理 17日に緊急会合

国連の安全保障理事会では、17日に北朝鮮への制裁の実施について話し合う緊急の会合が開かれることになり、アメリカが安保理の制裁決議に違反していると指摘する、ロシアや中国がどのような立場を示すのか注目されます。

今月の安保理議長国アメリカの国連代表部は14日に声明を発表し、「いくつかの安保理理事国による制裁決議への妨害行為を受けて、アメリカは緊急の会合を開催することを決めた」としています。

アメリカは、中国とロシアの企業などが北朝鮮の制裁逃れに加担しているとして独自に制裁を科しているほか、独立した専門家パネルによる制裁報告書の内容をロシア政府が書き換えさせていると非難しています。

このため緊急会合では、ロシアや中国がアメリカの措置や主張に対してどのような立場を示すのか、注目されます。