ロンボク島地震1週間 387人の死亡確認 避難者40万人近くに

ロンボク島地震1週間 387人の死亡確認 避難者40万人近くに
インドネシアのロンボク島で、マグニチュード6.9の地震が発生してから12日で1週間になりました。これまでに387人の死亡が確認され、避難している人は40万人近くに上るなど被害が広がっていて、物資や人手などの支援が十分に行き渡っていない実態も浮き彫りになっています。
インドネシアの国家防災庁によりますと、地震による死者はこれまでに387人が確認され、けがをした人は1万3688人となっています。現地では6万7000棟余りの住宅が倒壊するなどの被害を受け、まだ捜索が行われていないところも残されていることなどから、死亡した人の数はさらに増えるおそれがあるということです。また、家が被害を受けるなどして避難生活をしている人は、ロンボク島の人口全体の1割を超える38万7000人余りに上っています。

地震の発生から12日で1週間がたちましたが、被災地の中にはテントや食料などの支援物資が十分に届いていない地域があります。被害が特に大きかった地区では病院の建物が被災し、医師や看護師も足りないことから、けが人の一部をほかの病院へ搬送することを余儀なくされています。

インドネシア政府は「今回の状況はインドネシアだけで対応できる」として、海外からの支援は必要ないという考えを示していますが、被災地では支援が十分に行き渡っていない実態が浮き彫りになっています。
インドネシアの国家防災庁によりますと、地震による死者はこれまでに387人が確認され、けがをした人は1万3688人となっています。現地では6万7000棟余りの住宅が倒壊するなどの被害を受け、まだ捜索が行われていないところも残されていることなどから、死亡した人の数はさらに増えるおそれがあるということです。また、家が被害を受けるなどして避難生活をしている人は、ロンボク島の人口全体の1割を超える38万7000人余りに上っています。

地震の発生から12日で1週間がたちましたが、被災地の中にはテントや食料などの支援物資が十分に届いていない地域があります。被害が特に大きかった地区では病院の建物が被災し、医師や看護師も足りないことから、けが人の一部をほかの病院へ搬送することを余儀なくされています。

インドネシア政府は「今回の状況はインドネシアだけで対応できる」として、海外からの支援は必要ないという考えを示していますが、被災地では支援が十分に行き渡っていない実態が浮き彫りになっています。

食料などが不足

ロンボク島では地震の発生から1週間がたったいまでも、被災地の中にはテントや食料などの支援物資が十分に行き届いていないところがあります。ロンボク島北部のタンジュンにある集落では、モスクが倒壊して3人が死亡したほか、住宅の多くが被害を受けて200人余りが避難生活を送っています。ここではテントが不足していて、1張りのテントに20人から30人が肩を寄せ合うようにして過ごしているほか、被災した建物の陰で照りつける日光を避けている人の姿も見られました。

また飲み水や食料は少しずつ届くようになっていますが、まだ不足した状態が続いているということです。夫や子どもと避難生活を送っている45歳の女性は、「毛布や食料が不足しています。家が倒壊してしまいとても悲しくて何をしていいのか分かりません」と話していました。

集落の代表は「2日前から支援物資が届くようになりつつあるが、テントや食料などがまだ不足している。このような地震が二度と起こらないことを祈っています」と話していました。

医師や看護師も不足

被害の特に大きいロンボク島北部のタンジュンでは、地域に唯一ある総合病院の建物が地震の被害を受けて使えなくなり、けがをした人たちは建物の外に設置されたテントで治療を受けています。

ここでは地震があった日からこれまでに900人を手当てしたということですが、仮設の診療所では治療できる範囲が限られ、医師や看護師の人数も不足しています。このため骨折をした患者などはほかの地域の病院に搬送することを余儀なくされているということです。

病院の責任者は「今回の地震でけがをした人たちの多くは壊れた建物の下敷きになった人たちだ。医療物資は足りているが、医師や看護師の数が不足しているのでさらに支援が必要だ」と話しています。

観光業にも深刻な打撃

ロンボク島はバリ島に次ぐリゾート地としてインドネシア政府が開発に力を入れている島です。外国人観光客が多く、日本からも去年は1000人を超える人たちが訪れています。

今回の地震は、島の主要産業の1つであるこの観光業にも深刻な打撃を与えています。ロンボク島の中心都市マタラムで観光客が利用するレンタカーの手配やツアー会社との仲介をしているハディサスミトさんは、今月5日に地震が起きて以降、海外からの観光客を含む150人から予約のキャンセルを受けたということです。ハディサスミトさんは、「ホテルを含めて8割の観光施設が地震の被害を受けていてとても悲しい気持ちだ」と話していました。ロンボク島では観光業にたずさわる人たちの当面の雇用先についても見通しが立っておらず、地元経済への影響に懸念が広がっています。

耐震性の取り組みは

バリ島に次ぐリゾート地として比較的開発の進んだロンボク島で多くの建物が倒壊し犠牲者が増えたことは、インドネシアでは地震が多いにもかかわらず建物の耐震性を高める取り組みが遅れていることを浮き彫りにしています。

今回の地震による建物の被害について国家防災庁が衛星写真を分析した結果、被害が特に大きかった島の北部では倒壊や半壊などの被害が出た建物は全体の75%に上ったとみられています。

このうち住宅の被害は6万棟を超え、亡くなった人たちの多くは壊れた建物の下敷きになったということです。多くの建物が被害を受けた背景についてインドネシア政府は、柱の強度が不十分であるなど建物の耐震性に問題があったと指摘しています。インドネシアではこれまでも大きな地震が繰り返し起きていて、そのたびに多くの建物に被害が出ました。このため政府は建物の耐震性を高めようと日本などから技術支援を受け、啓発活動を展開するなどの取り組みを進めてきました。

しかし今回、比較的開発の進んだロンボク島でこれほど多くの建物に被害が出たことは取り組みの遅れを浮き彫りにしています。特に所得の少ない人たちが住む簡易な住宅の耐震性をどのように高めるかという課題を突きつけています。