部員5人から甲子園 「日本一の下克上」白山の監督 選手に感謝

部員5人から甲子園 「日本一の下克上」白山の監督 選手に感謝
大会7日目の第4試合に登場した三重の白山高校。春夏通じて初めての甲子園では厳しい結果が待っていましたが、東拓司監督は就任当時のことを思い出しながら選手への感謝の思いを感じていました。
東監督が就任したのは今から5年前。部員はわずか5人で、グラウンドも荒れ果てていて、とても甲子園を目指すような状況ではありませんでした。

そんな中、東監督は先頭に立ってグラウンド整備や草抜きを行うとともに、地道に県内の中学校を回って部員の勧誘を続けて環境を整えていきました。

しかし、チームはおととしまで10年連続で三重大会で初戦敗退という不名誉な記録を残しました。それでも、コツコツと積み重ねた努力が少しずつ実を結び、ことしは部員50人を超え、年間で練習試合を160試合以上組んで実戦感覚を鍛え上げました。

チームはことしの春の県大会でベスト8に入るまで力をつけ、夏の三重大会では6試合中3試合を1点差で制し、春夏通じて初めての甲子園の切符をつかみました。

迎えた11日の初戦、アルプススタンドに駆けつけた大応援団のTシャツには、「日本一の下克上」の文字がプリントされていました。

その思いを背に受けて、選手は強豪の西愛知の愛工大名電高校に挑みました。試合は守りのミスもあって先制を許すと、その後も相手の強力打線を抑えられず、0対10と大敗を喫しました。

初めての甲子園は厳しい結果となりましたが、5年前、誰もが甲子園に行けるとは思わなかった状況からチームは大きく飛躍しました。

試合後、東監督は「負けた悔しさはあるが、選手たちが最後まで力を出し切ってくれたことがうれしかった。ずっと負けてそこからはい上がってきたチームなので、きょうの敗戦を糧にさらに成長したい」と前を向いていました。

東監督の率いる白山の「日本一の下克上」は始まったばかりです。