9人死亡 防災ヘリ墜落 6人の身元判明

9人死亡 防災ヘリ墜落 6人の身元判明
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登山道の視察のため飛行していた群馬県の防災ヘリコプターが山中に墜落し、乗っていた9人全員が死亡した事故で、警察によりますと、新たに4人の身元がわかりました。これで身元が特定されたのは6人となり、警察はほかの3人についても特定を急ぐことにしています。
10日、登山道の視察のため飛行していた群馬県の防災ヘリコプター「はるな」が、長野県との境付近の中之条町の山中に墜落しているのが見つかりました。

機体には県の防災航空隊の隊員と地元の消防署員合わせて9人が乗り込んでいて、いずれも墜落現場周辺で見つかりましたが、死亡しました。

これまでに、県の防災航空隊に所属している機長の天海紀幸さん(57)と隊員の岡朗大さん(38)の身元が確認されていましたが、警察によりますと、新たに吾妻広域消防本部の田村研さん(47)、水出陽介さん(42)、黒岩博さん(42)、蜂須賀雅也さん(43)の4人の身元がわかりました。

これで身元が特定されたのは6人となり、警察はほかの3人についても特定を急ぐことにしています。

運航会社「皆様に多大なご迷惑」

ヘリコプターの運航を委託されていた「東邦航空」が11日午後7時すぎ、会社としてのコメントを発表しました。

東邦航空は11日は報道各社の取材に応じず、会社のホームページで、乗っていた9人全員の死亡が確認されたことを伝え、「皆様には多大なご迷惑をお掛けし申し訳ございません」などとコメントしています。

一方、記者会見については、群馬県が行っている会見とそごが生じるのを避けたいという理由で、現時点で開く予定はないとしています。

消防署副署長「地域住民の貴重な財産失った」

11日の救助活動に当たった、群馬県の吾妻広域消防本部西部消防署の黒岩賢一副署長が報道陣の取材に応じました。

ヘリコプターの状態や周辺の状況について、黒岩副署長は「現場までの道は険しいうえ、足元が滑りやすく危険な状況だった。墜落したヘリコプターには穴があき、原形をとどめておらず、『これがヘリコプターなのか、これが空を飛んでいたのか』と思った」と振り返りました。

そのうえで、「亡くなった吾妻広域消防本部の5人の隊員とは一緒に仕事をしてきた。これからを背負って立つような人間だったので、非常に悲しい思いでいっぱいで、地域住民の貴重な財産を失ったと言っても過言ではないと思う」と時折、声を詰まらせながら話していました。