日米通商協議「2国」か「多国」か隔たり埋まらず再協議へ

日米通商協議「2国」か「多国」か隔たり埋まらず再協議へ
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アメリカで行われた日米の新たな通商協議で、アメリカ側はFTA=自由貿易協定の締結も念頭に2国間の交渉を進めたい考えを示したのに対し、日本側は多国間の自由貿易体制を重視する方針を示し、意見の隔たりは埋まりませんでした。両政府は来月、貿易を促進させるための方策を探るため、改めて協議を行うことになりました。
日米両政府は、茂木経済再生担当大臣とライトハイザー通商代表による新たな通商協議「FFR」の初会合を2日間、アメリカのワシントンで行いました。

アメリカ側はFTAの締結も念頭に2国間の交渉を進めたいという考えを示しました。

これに対し日本側は、2国間の交渉に入れば自動車や農業分野で大幅な譲歩を迫られかねないとして、TPP=環太平洋パートナーシップ協定をはじめ、多国間の自由貿易体制を重視する方針を示し、意見の隔たりは埋まりませんでした。

両政府は互いの基本的な立場に違いがあることを確認したうえで、日米の貿易を促進させるための方策を探ることが重要だという認識で一致し、来月改めて協議を行うことになりました。

茂木大臣は記者団に対し「まさに協議はこれから始まるということで、個別の問題で何ら決定したものはない。日米の貿易促進の方策を探求する中で、さまざまな課題をどうするか今後決定していく」と述べました。

米通商代表部「隔たり埋める方法探る」

アメリカ通商代表部は10日、声明を発表し「茂木経済再生担当大臣とライトハイザー通商代表はきのうときょう、建設的な議論を行った。自由で開かれた経済の発展に向けて、2国間の貿易を拡大させる重要性を確認し、さまざまな国際経済の課題で、日米が協力を深めることで一致した」としています。

さらに「貿易や投資に関するお互いの立場について率直に意見交換を行い、理解を深めた。今回の議論を踏まえ、双方の隔たりを埋める方法を探ることで一致した」として、意見に隔たりがあったことは認め、来月改めて協議を行う方針を示しました。