プロ野球 楽天 アマダーがドーピング検査陽性 6か月出場停止

プロ野球 楽天 アマダーがドーピング検査陽性 6か月出場停止
プロ野球・楽天のジャフェット・アマダー選手がドーピング検査で禁止薬物の利尿剤の一種に陽性反応を示し、NPB=日本野球機構はアマダー選手を6か月の出場停止処分としました。
これは9日、NPBが記者会見して発表しました。

それによりますとアマダー選手は6月13日に仙台市で行われた交流戦の中日戦のあとにドーピング検査を受け、利尿薬の一種で禁止薬物を隠蔽する効果があるため使用が禁止されている「クロルタリドン」と「フロセミド」の2つの薬物に陽性反応が出たということです。

アマダー選手は、NPBの聞き取りに対し、海外から取り寄せたサプリメントなどを球団トレーナーに確認して服用していたと説明し、禁止薬物の意図的な摂取については否定しているということです。

NPBは、禁止薬物が体内に入った経緯は分かっていないとしているものの、2種類が検出されたことを重くみて、アマダー選手を9日から6か月の出場停止処分とすることを決め、球団を通じて本人に通告したということです。

プロ野球のドーピング検査による違反は7年ぶりで、5人目となります。NPBでは「かねてから、アンチドーピング活動の啓発は行ってきたので、今後も選手のみならず、球団も意識を高く持ってほしい」としています。

楽天の主力として活躍してきたアマダー選手

ジャフェット・アマダー選手はメキシコ出身の31歳。

地元、メキシコのリーグで最多ホームランなどのタイトルを獲得し、2016年に楽天に入団しました。

身長1メートル93センチ、体重135キロの大きな体を生かした豪快なスイングが持ち味の右バッターで、1年目はホームラン9本にとどまりましたが、2年目の去年は121試合に出場し、ホームランの数を23本に伸ばしました。

今シーズンもここまで62試合に出場し、打率2割6分9厘、ホームランはチームトップの20本、42打点の成績を残すなど主力として活躍していましたが、今月3日に1軍の出場選手登録を抹消されていました。

陽性反応の薬物 隠蔽効果も

NPBによりますと、アマダー選手から陽性反応があった薬物のクロルタリドンとフロセミドは、ともに体内に存在しない物質で、利尿効果があります。

ほかの禁止薬物を使った際に、それを隠蔽する効果があり、WADA=世界アンチドーピング機構の禁止薬物に指定されています。

プロ野球 過去の違反事例

プロ野球では、これまで4人の選手がドーピングに違反したとして処分を受けています。

2007年には、当時、ソフトバンクのガトームソン投手が、使用していた発毛剤に禁止薬物が含まれていたとして20日間の出場停止処分を受けました。

2008年には、当時、巨人のゴンザレス選手が興奮剤に陽性反応、当時、ヤクルトのリオス投手が筋肉増強剤に陽性反応を示したとして、ともに1年間の出場停止処分を受け、球団から契約を解除されました。

また、2011年には当時、中日の井端弘和選手が目の治療のため服用していた薬の中に禁止薬物が含まれていたものの使用するのに必要な申請が行われていなかったため、「けん責処分」を受けました。

NPBのドーピング検査 2007年から本格的に導入

日本のプロ野球では、選手が国際大会に出場する機会が増えたことを受け、2007年から公式戦でのドーピング検査を本格的に導入しました。

NPB=日本野球機構は、抜き打ちで検査の対象となる試合を選び、ベンチ入りした選手の中から抽選で検査を行う選手を決めます。

検査は尿検査に加えて、去年からは血液検査も行っていて、NPBによりますと、年間で100件を超える検体を検査しているということです。

禁止薬物のリストはWADA=世界アンチ・ドーピング機構が定めたものに従うとしていて、陽性反応が出た場合、選手と所属する球団は弁明の機会を与えられ、検体の再分析を申請することができます。

再分析の結果も陽性だった場合、NPBは選手に対して制裁を科すことができます。

制裁は4段階あり、最も厳しい処分は無期限の出場停止で、球団も最高で1000万円の制裁金を科される場合があります。

選手や球団が検査結果や制裁に納得ができない場合は、土曜・日曜や祝日を除く10日以内にNPBのアンチ・ドーピング特別委員会に異議を申し立てることができ、弁明の機会が与えられたあと、特別委員会が改めて判断することになります。

市民からは驚きの声

アマダー選手がドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示し、6か月の出場停止処分を受けたことについて、楽天のホームスタジアムがある仙台市では驚きの声があがっていました。

このうち20代の男性は「びっくりしました。プロ野球を楽しみにしている子どもたちも驚いていると思います」と話していました。

また、観光で仙台市を訪れていた20代の男性は、「アマダー選手はファンも多く、プレーに魅了される選手なので残念です。チームとしても痛手だと思います」と話していました。

仙台市の60代の女性は「この頃、楽天は調子がいいと思っていたので残念です。また戻ってきて頑張ってほしいです」と話していました。