陸上 桐生 国際大会100mで10秒20の7位

陸上の男子100メートルで日本選手で唯一9秒台の記録を持つ桐生祥秀選手が、モロッコで行われた国際大会に出場し、10秒20のタイムで7位でした。
桐生選手は去年9月、学生の大会の男子100メートルで日本選手初の9秒台となる9秒98の日本新記録をマークし、さらなる記録の更新が期待されています。

桐生選手は13日、モロッコの首都ラバトで行われた、オリンピックや世界選手権に次ぐ格付けの「ダイヤモンドリーグ」の男子100メートルに出場しました。
桐生選手がダイヤモンドリーグに出場するのは今シーズン3回目で、桐生選手を含めて9人中7人の自己ベストが9秒台というレベルの高いレースとなりました。

桐生選手はスタートで勢いよく出てスピードに乗りましたが、得意の中盤は伸びを欠き、向かい風0.4メートルの中、7位でフィニッシュし、10秒20でした。

桐生選手は「今シーズンは爆発力が足りない。このレースでは満足できない。今ひとつ集中しきれず、トップスピードが出ていないのが課題だ。残りのレースで何とかしたい」と話していました。

桐生選手は先月の日本選手権では男子100メートルで3位に終わり、来月のアジア大会の個人での代表を逃しました。
今月に入ってからスペインを拠点に合宿を行っていて、スイスやイギリスで行われる大会を転戦し、世界のトップ選手たちとのレースに臨み、2年後の東京オリンピックに向けた強化につなげたいとしています。

欧州を転戦 高いレベルで経験を

日本の短距離の選手たちは、2年後の東京オリンピックを見据えた日本陸上競技連盟の新たな強化策として、今月、ヨーロッパを拠点に海外のレースを転戦します。

桐生祥秀選手をはじめ、リオデジャネイロオリンピックの男子400メートルリレーで銀メダルを獲得した飯塚翔太選手や、先月の日本選手権の男子200メートルで2位に入った若手の小池祐貴選手など、短距離のトップ選手たちは、今月、スペインのマドリードを拠点にしてスイスやベルギーでの試合を転戦しています。

ヨーロッパに拠点を置いて合宿をすることで、移動の負担を軽減するだけでなく、レベルの高い海外の試合に出場しやすくなり、2年後の東京オリンピックに向けて、より上のレベルで選手に経験を積ませることが狙いです。

日本陸連はこうした取り組みをこの夏から行っていて、100メートルで日本歴代2位の10秒00の記録を持つ山縣亮太選手は今月中にベルギーやスウェーデンのレースに出場するほか、10秒08の自己ベストのケンブリッジ飛鳥選手はイギリスの大会に出場する予定です。この2人は今回はスペインには入りませんが、イギリスで桐生選手などと合流して、今月22日に行われるダイヤモンドリーグの400メートルリレーに出場します。

日本陸連の短距離部門の土江寛裕強化コーチは「レベルの高い試合でどれだけレースに慣れるかがいちばんだ。速い選手と走って経験を積んでいくことが、世界の大会で結果を残していくためには絶対必要だ」と話しています。